2月17日
青井陽治さん、山本健翔さん、篠原久美子さん、関根信一さん、
田中信也さん、鈴木里沙さんによる授業

「放課後の卒業式」稽古5日目

 これまで3つに分かれての練習でしたが、この日初めて、全員そろって体育館での通し練習でした。本番まで、リハーサルを含めてあと3回しか練習がありません。
この日のねらいは、
 ・細かいところではなく、本番での全体の流れをみんなで確認する。
 ・今までやってきた、他のチームの様子をきちんと見て、みんなで一つのものを作るという気持ちを高める。
 ・観客の気持ちになって、自分が演じるときにどうすればもっといいかを考える。
ということで、1校時から3校時まで行いました。
はじめに
若林先生から、授業のねらいを確認しました。初めての全体練習ということで、子どもたちもやや緊張気味です。
自分の役を演じる以外は、見る人の立場で見て互いに気づいたことを伝え合いながら高めていこうという約束をしました。
ウォームアップゲーム 
体育館での練習でとても冷えているため、よく身体をほぐした後、鬼ごっこをしました。短い時間でしたが、子どもたちは田中さんのかけ声で、思い切り走り回っていました。
会場の使い方
関根さんから大まかに会場の使い方を説明していただきました。真ん中には、彼らのこだわっていた華道(はなみち)として、1,8mのカーペットが敷かれることを確認しました。
「放課後の卒業式」
本番と同じように流すため、「放課後の卒業式」の場面から始まりました。これまで1度も体育館で練習していなかったのでグループですが、これまで練習したとおりにやってみました。
話し合い その1
「放課後の卒業式」の部分が終わったところで、見ていた人たちによる感想や意見を出してもらいました。「台詞がとんでいるところがあったけれど自然でよかった」ということが出された反面、「台詞をもっとはっきり言った方がよい」とか「上手だけど聞こえない」ということが出されました。
青井さんから
「相手を意識して、相手に伝えたいと思えば声は聞こえるようになります。現に、意見を言っていた人たちの声はみんなよく聞こえていました。意見を言うときと芝居をしているときがどう違うのか考えましょう。今回のように真ん中で話すのは話しづらいです。また、離れた人に話しかけるのは大きな声を出しやすい。一方、台詞を言う場所が固定されていると聞いている方は聞きづらくなります。演じている人は、ちょっとずつ自分の位置を変えるなどして変化させるといいでしょう。」
ダンス
前回教えていただいたダンスでしたが、
「振りは分からなくてもみんなで踊っている気持ちで踊りましょう。」
と言われて踊りました。思い出しながら踊るので、なかなか思うようにいかないと感じた子も多かったようですが、鈴木さんのリードで何とかがんばっていました。
「とにかくみんなで決めるポーズだけはしっかりやろう。」と言われてがんばっていました。。
「演劇授業」(即興劇・朗読劇)
ダンスの次は「演劇授業」です。2つのエレベーターチームと朗読劇のチームが力を合わせて作ってきたグループです。寸前までどのようにしようか考えながら練習してきました。特に即興劇のチームはみんなに見られていると、さすがに思うように即興が出にくくなっていたようでした。
 
話し合い その2
ここでの話し合いでも、声の大きさが問題になりました。また、「何が起きているのかよく分からない」という意見や「一緒に出ている人で、台詞がない人の態度がよくなかった」などという厳しい意見も出されました。そこで、どのようにすればよりよくなるか、様々なアイディアを出し合いました。特に、立ち位置や動きをどのようにすればよいかと言うことについて話し合いました。
「未来の友情」
このグループは、前々回の授業で、体育館のどこから出てきてどのような動きをするかという確認がとれていたので、比較的ダイナミックに動いて演じていました。また、「未来の友情」のラストから全員が加わってラストシーンにつながるので、どのように加わっていけばよいかを教えていただきました。
ラストシーン
 最後は全員で合唱し、「高木先生」を見送って終わります。これで初めて、最初から最後までを通してやってみました。ただ、時間の関係で、「未来の友情」についての話し合いがもてなかったので、この部分は教室で互いの意見を出し合うことになりました。
最後に
青井さんからは、
「できないところも含めていろいろなことがはっきり分かってよかったです。これから磨き上げていきましょう。」
と言われました。また、6年担任の2人からも、
「課題がたくさん見つかってよかった、これから友だちに指摘されたことを一つ一つクリアしていきましょう。」
ということが言われました。最後に篠原さんから、
「あと2回の稽古しかできないけれど、1回ずつの稽古を大事にしていきましょう。私たちに、最後のいい姿を見せてください。」
と言われ、子どもたちは様々な思いをもって、この日の稽古が終わりました。