12月8日
青井陽治さん、篠原久美子さん、関根信一さん、田中信也さんによる授業
「発表会の劇をみんなで作る」
今日の授業について。 2月の発表会に向けて、初めての学年合同練習でした。 これまで行った演劇授業で一番印象に残ったと子どもたちが言った「エレベーター」と、前回子供が作ったお話を元に台本化した「放課後の卒業式」を取り上げての練習をしました。篠原さんから、 「全員ができないかもしれませんが、見る人も大事なので見る人も一緒に場を支えましょう。」 |
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ウォームアップゲーム「2人で支え合う」@ 2人組になり、足をつけて腕を伸ばします。おしりを突き出さないようにすると、互いに支え合って写真のように立つことができます。できたら互いの合図で戻ります。 |
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ウォームアップゲーム「2人で支え合う」A 次は、写真のように横向きで手を組んで、次第に身体を離していきます。できたら左右逆で同じくします。 最後に、背中合わせもやりました。互いに息を合わせて支え合うゲームでした。 |
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「エレベーター」@ 6月の永井愛さんによる授業で行った即興「エレベーター」で、実際に子どもたちが発した台詞を起こした台本を元に演じてみました。1回目は、実際にその台詞を言った子どもたちでやってみました。台本なしでは自然に出てきた台詞も、台本を見ながらだと随分難しくなったと感じていました。 |
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「エレベーター」A 次は、やってみたい人の代表が出てやりました。同じ台詞でも演じる人によって随分違った印象でした。 |
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「エレベーター」 2組が行ったところで、青井さんから次のようなお話がありました。 「エレベーターの構造を考えてみましょう。入り口はやや狭く、中にボタンが付いています。外とコミュニケーションをとろうとしたら入り口のところしかありません。また、どこの壁が薄いと思うか。勿論、床は堅いはずです。そうすると、どこの壁をたたけば外に伝わると思うか。また、閉じこめられた人には、それぞれプレッシャーがあるはずです。実は高いところが嫌いな人や、狭いところが苦手な人もいるでしょう。そういうことも考えるとパニックが具体的になります。」 |
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「エレベーター」C 青井さんのお話を聞いて回を重ねる毎に、次第に子どもたちの動きがよくなっていきました。また、台本を元に、考えた台詞を付け足したりしてもよいことを伝えると、ますますエレベーターの中のパニックになった人たちの様子が現れてきました。最後に青井さんから、 「台詞を自由にしたら、随分動きが出てきました。本番までに、おもしろい台詞を入れてかためていきましょう。」 |
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「放課後の卒業式」@ 前回の台本に加わった部分も含めての「放課後の卒業式」の練習に入りました。どの子もやる気満々、役決めのときは、たくさんの手が上がっていました。 |
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「放課後の卒業式」A 長くなりすぎない程度に台詞を付け足していいと言われました。1の場面は青井さんに 「朝の眠い、だるい、雪が降って嬉しいという心の動きが自然に出ていた」 とほめられました。 |
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「放課後の卒業式」B 青井さんから 「誰に向かって話しているのかを考えて話すだけで、立体的になったいいと思います。」 と言われると、1回目よりもずっといいものになっていきました。乾いたスポンジのように、青井さんの一言一言が子どもたちにしみていくのが手に取るように感じられました。 |