5月16日  扉座エデュケーション部
「扉座演劇体験教室」

オープニング
 大きな音響機材が体育館に設置され、その大音量とともに、体育館に入場です!体育館をめいっぱい駆けまわって入るグループ、お客さんにおしとやかに手を振って入るグループなど、それぞれのユニークな入り方に期待感が高まります。

ねらいの確認
最初に田中さんから、
 「この2時間で、プロの俳優がやるのと同じことをしてもらいます。
  (皆を松ジュンみたいにしてくれるって!?)
 役者にとって最も必要な力は何でしょうか。
 演技力? 表現力? 集中力? 
 それは 《想像力》です。今日は、その想像力を使っていろいろな ことをしましょう。」
と言われました。
身体を使っての想像力 
 うきうき歩く、がっかりして歩く、うきうきして歩いていたら突然真っ暗になって非常口を探す、ということを想像しながら演じて歩いてみました。
 (がっくりうなだれているのが、伝わりますね)
音を使っての想像力
 温泉キャンプに来たその夜、楽しくすごしているところへ、大きな足音が・・・。ゴジラが近づいてきてみんなを踏みつぶすシーンを想像しました。 「うわー!!あれはなんだー!?」

 実際に無いものを一緒になって想像力で作り上げます。
ゴジラの足の裏や見下ろしている怖い眼の迫力が伝わってきます。
台本を使って 「さよなら先生」
 一人に1つ2つの台詞からなる短編劇 「さよなら先生」を実際に作り上げます。

ここでもやはり重要なのは想像力です。舞台となる駅のホームは海のまち?山のまち? みんなはお別れする先生にどれくらい走って駆けつけたんだろう。先生のことをどう思っていたんだろう?シーンや役の気持ちをしっかり想像しながら打ち合わせに入りました。
「さよなら先生」読み合わせ
 配役も決まり、まずは読み合わせでシーンを通して練習します。自分が言う短い台詞に、どんな気持ちを込めたらいいんだろう?
 何回も読みながら、お別れをしに走ってきた生徒役の気持ちを想像していきました。
「さよなら先生」 見本を見る
 読み合わせが終わったところで、扉座の俳優さんたちに見本を見せて頂きました。普段の体育館が田舎の駅のホームに、俳優さんたちがまさしく生徒たちのように感じられました。
 情景や役の気持ちをはっきりと想像していると、見ている側のお客さんたちに、そのまま伝えることができるんだな、とよくわかりました。
 音をきっかけにすることや、列車がどちらから入ってくるのか、しっかり想像して見る大切さなど、場を作る大切さを教えて頂きました。
「さよなら先生」 班ごとの練習@
初めは台本を見ていましたが、すぐに覚えて練習していました。先生役をするのは、グループについている扉座の俳優さんたちです。 初めての立ち稽古はちょっと照れくさかったけど、俳優さんたちのスイッチが入ったような役への入り込みや、グループのみんなの真剣な演技に熱が入ってきます。
「さよなら先生」 班ごとの練習A 
 「行かないで!」にどれだけの気持ちを入れることが出来るんだろう。それぞれの想像した思いをもって表現します。

 「想像した気持ち」が、顔の表情やしぐさ、台詞の言い方などを無意識のうちに変えていきます。
 「台詞があるから言うのではないよ。そういう気持ちがあるから、出てくるものが台詞だよ。」
「さよなら先生」 本番 (4グループ)

 「僕たちを、おいていかないでください!」

 お別れの列車が来てしまいました。

走り去っていく列車にそれぞれの気持ちで手を振ります・・・


「さよなら!せんせい!」「さようならー!」

お世話になった扉座の方々
各グループについて教えて頂いた扉座の皆さんと、最後のご挨拶です。
こんなにも俳優さんたちが集まって、みんなに教えてくれました。扉座のみなさん、ありがとうございました。
年間を通してお世話になる
青井さん、篠原さん、関根さん
鈴木さん

関根さんから、
「これから、みなさんの卒業を祝う公演、そこにいくまでこれから一年間さまざまな演劇の授業を、一緒にやっていきたいと思います。これからよろしくお願いします。」
篠原さんから、
「この演劇の取り組みの初めの年から見てきました。みなさんも3年生からやってきたものが今日表れていて、とても素敵でした。これから1年間よろしくお願いします。」
青井さんから、
「富士見丘小に伝統ができつつあるのを感じてびっくりしています。みなさんがどんどん演劇に積極的で、開かれた気持ちで最初の授業をしていたと思います。この調子で最後まで、これまでの先輩たちに負けない劇を作っていきましょう。」
鈴木さんから、
「今日、先生役がとても楽しかったです。これから一年間よろしくお願いします。」
こうして、第一回目の演劇授業は終わりました。