7月 2日
「けんかの台本を書いて演じる」
演劇の授業も4回目です。子ども達も各自の
目標を持って授業に来るようになりました。

今日は「けんかの台本を書いて演じる」という課題を
劇作家の篠原さん、関根さん、
俳優の鈴木さんに教えていただきました。
宿題で一人一本、「けんか」を題材にして
台本を書いてきました。
それを劇作家のお二人に見ていただいて
今回の練習にあった台本を選んで
手直ししていただきました。

「今年のみなさんは言葉の使い方、台本の
書き方が非常にうまい」とほめて頂きました。
台本通りに全て演じていく台本と
台本が途中で終わって後ろ半分は
即興劇になる台本との2種類の台本があります。

台本を見ながら、演じます。
どのように演じるかは、その人に任されています。
同じ台本なのに出てくる演劇が違うのが
演劇の面白さですね。

3つの写真は同じ台本です。
母と子のテレビと宿題を巡るけんかでした。

宿題の言い訳も違っていて面白かったですね。

普段と違う役で男子もお母さん役に挑戦。

倒してしまった自転車を巡ってのけんか

同じく「自転車」演じる楽しさを感じてきました。
回を重ねるたびにうまくなっていきます。
というのも、前の人のものをよく見ているからです。
私はこうしようかな、ああ言うといいな、
など考えてうまくなっていきます。
本当のお芝居稽古もそうやって
うまくなっていくのかもしれませんね。

右は、「自転車」で、倒してしまった子ども達が
逆にぶつかった所が痛い、と嘘のアピールを
おおげさにしたところです。

見ているみんなから笑いがワッと起こりました。
見ている人のよい反応があると、
演劇がより楽しいものになりますね。
転校する子への寄せ書きを巡ってのけんか。
笑顔のイラストか、悲しいよという涙のイラストかで
お互いが主張しあいます。
「ずっと友達だと思っていたのに」
という緊張感あるけんかの1シーンをうまく出せるか・・。
難しいけれど、非常によくできた台本でした。

台本の言葉を口にした時に湧き上がる感情が、
演技に出てきたのが見ていてわかりました。
また、相手が、つられて感情的になるところもあり、
まるで本当に会話しているようでした。

子ども達の感想

身に付いたこと、これからこうしていきたいこと。 発見したこと、「いいな。」と思ったこと。
演じている人はもちろん、見ている人たちも一緒に場を作っている。 感情がこもっていると、その役がどんな気持ちでいるかが伝わってきた。
前回は場面を決められたが、今回は決められた状況で
演じるのが難しかった。(反対にやりやすかったという人も)
相手の言う事をよく聞いて理解するから、自分の言う事を言える。
それで演劇になるんだなと思いました。
一つの台本でもやる人によって雰囲気ががらりと変わってしまう、
というのがおもしろかった。
講師の鈴木さんや関根さんのお母さん役が上手で
「このようにすればいいのだ!」と思いました。
見ている人が笑ったりしてくれるとやっている時に成功している気分になれてよかった。 話題に沿っていけば中身がくわしくなってどんどん面白くなっていく。
相手の目を見ながら劇を進めたい。 本当に親子っぽかったりドラマのようだった。
劇をやっている時、笑わないこと。 台本があるのに、ないみたいにやっていた子がすごい
場の空気を読んで、台本を読みたい。 けんかというのは暴力がなくたってあるんだなあ。
表現の仕方によってその場の空気が変わっていくこと。 台本の上手な人はどういう気持ちで書いたのかなあ。
友だちが劇をやっている時、いいところを、もっと見つけていきたい。 日常会話のような演技ができた人がたくさんいた。
台本が同じでも言い方を変えるだけで、
冷たく感じたり、やさしく感じられたりした。
自然と言葉が出てきている友達を見習いたい。
今日まで人の前で何かやるのは嫌いだったけど、
今日の学習で人の前でやるのが平気になりました。
みんなのを見ていると恥ずかしくなくなって手を挙げられた。
レベルが高い台本は演じにくい。でもそれができるとスッキリする。 私たちの生活をそのまま演じているみたいでおもしろかった。
これからは、言葉によって表情などを変えていきたいです。 たった2つの言葉だけでも悲しい楽しいうれしいが
伝わってくるということを発見しました。
即興劇は思いっきりやることが大切 普通のことがいざとなるとうまく演じられない。
講師の先生がぼくの失敗をフォローしてくれ、助けてくれた。
即興劇で自分で思ったことをたくさん言えて楽しかった。 みんなアドリブでもしっかり台詞に詰まらずに言っていた。
この学習で苦手な演劇が楽しくなった。演技をやりたくたるようになりました。 会話が止まらず、本当にけんかをしているようで見ていて
楽しかった。どんな展開が来るのかすごく楽しみだった。
どんどん想像を膨らませて本当にあるかのように演じたい。 里沙さんの演じっぷりは最高でした。