いじめ防止に関しては年間を通じて取り組むべき内容ですが、特に6月、11月、2月は「ふれあい月間」として、朝会や学級での講話、いじめや人権、他者理解を扱った授業での啓発等を特に重視して全校で取り組んでまいりました。アンケート調査や聞き取りなどから学校が把握したいじめ認知件数は、令和4年度の総数で99件で、区教委に報告済みです。ごく数件ですが、年度を超えて継続観察、継続指導中の案件もあり、引き続き全校体制で対応してまいります。
この「校長だより」欄で、特に11月のふれあい月間翌月の12月に集中して、「いじめ防止」「いじめ対応」「いじめ認識」についてお伝えさせていただきました。「相手には絶対に伝えないでほしい」という条件でいじめ対応をしたり、双方(いじめられている側といじめている側、保護者も含む)の捉え方に大きな隔たりがあり、対応に時間がかかってしまったりすることも少なくなく、該当児童の心の安心をすぐに保障できないケースもありました。大変申し訳ありませんでした。
学校側がすぐに情報提供を家庭にし、一体となって取り組む姿勢は今度も継続していきます。実際、学校側の対応の遅れが生じ、該当児童や保護者の方々にご迷惑やご心配をおかけすることもありました。次年度も新しい「いじめ防止対策基本方針」にのっとり、素早いいじめ認知から解決、解消を心掛けてまいります。保護者の方には、「お子さんはいじめられる側に立つことも、いじめる側に立つこともありうる。」ことを念頭に置いていただき、未然防止はもちろん、早期発見、早期対応に向けても学校と家庭が同じ方向を向いて児童の心身の安全、安心のために適切に対応できるよう、ご理解とご協力をお願い申し上げます。