12日から13日にかけて、山中湖移動教室の実地踏査に行ってきました。立ち寄った「山梨県富士山科学研究所」で、メッセージ効果の検証結果が掲示されていました。内容は、「富士山五合目を訪れた人へ、山域に外来植物を持ち込ませないための防除マットをより多くの人に使用してもらうための工夫」の効果検証で、防除マットとともに掲げる看板について、その実証実験の結果が書かれていました。
A看板は【自然を守ろう】、B看板は【外来植物を入れないで】の2種類の看板で調査したところ、A看板を掲げた防除マットの使用率21.9%に対して、B看板の方は36.6%だそうです。
A看板に比べB看板は、「防除マットが外来植物の侵入を防ぐためのものと知っている人や、規範意識が高く、周りの人から防除マットを使うように期待されていると感じている人の防除マットを使用する行動を、引き出している。」と検証していました。
学校でも「廊下は右側を歩く」「挨拶は大事」などなど、注意喚起する文言は多いが、この検証結果を参考に、「よし、やってみよう、とする人の行動を引き出す」言葉に代えてみてはどうだろうか、と考えました。委員会活動などで児童の発想が生かされるようにしていきたいです。