損保会社の統計分析専門家であるハインリッヒ氏が、もう100年近く前に発見した有名な法則です。労働現場や企業はもちろん、学校でもたびたびこの法則を教訓に教育活動を振り返ることがあります。詳しい説明は割愛しますが、よく出てくる数字の「重大事故1件:軽微な事故29件、ヒヤリ・ハット300件」ですが、勘違いしてはいけないのは、重大事故は330回目で起こるのではなく、サイコロの目が330あって、いつこの重大事故にあたるか、わからないということです。一度ヒヤリ・ハットが起きた際には、あと300回くらい大丈夫と考えるのではなく、「1度目で重大事故にならなくてよかった。2度目が起こらないうちに、早期に対策を行わなければならない。」と考える必要があります。
学校では、いじめ認知も、安全指導も、服務事故も、この1回のヒヤリ・ハットの案件を教訓とし、「次」の案件が出ないよう、情報共有や指導体制を再度見直していきます。