学校だより6月号でも巻頭言でこの件についてふれました。特に杉並区では、6月を「いじめ、いのちの教育」として、特に重点指導項目としてあげています。以下に、『学校を変える いじめの科学』(和久田学さん著)の本の内容の一節を紹介します。
「いじめの加害者にはモデルがいる」と言われています。子どもはいじめ加害行動をどこかで学ぶんです。子どもの周りにいる大人たちは「子どもに見られている」っていうことです。やっぱり僕はいろいろな研究をしていくと、いじめ問題って結局「大人の問題」ではないかと思うんです。大人たちの世界で、ハラスメントやDVがなくなっていけば、子どもたちもこうやって解決すればいいんだって、こんな風に人を大事にしなきゃいけないんだって学ぶことができる。大人たち自身が変わることが一つ大事なことだと思います。子どもたちは大人の言動を見て学ぶ。「いじめ」について知らなければいけないのは、子ども以上に大人なのかもしれない。