ただ、7月半ばあたりから、「猛暑」「大雨による洪水、土砂崩れ」「突風」という自然災害のニュースに加え、最近では水難事故に関することも多く報道されるようになり、胸が痛みます。小学校高学年でも中高生でも川の事故で亡くなることがあり、けっして小さい子だけが注意することではないということを痛感しました。「自分の身は自分で守る」「危険性を察知し、見通しをもつ」ことが大事と言われていますが、実際にはとても難しいのだろうと思います。学校では何ができるのか、大事な宿題を突き付けられたような気がします。
川や海で溺れる子どもというと、手足をばたつかせて「助けてー!」と叫んでいる姿を想像してしまいますが、実際には水を飲み込み声も出せず静かに沈んでいくケースも少ないということが報道で言われています。ですから、すぐそばにいる人ですら溺れていることに気付かないことがあるらしいのです。
「何ができるのか」、「どうすれば危険を回避できるのか」。学校でできることとして、「安全科」なる授業を定期的に行うことが考えられますが、現在の学習指導要領では、国語や算数のように毎週こういう授業を行うことは現実的ではありません。しかし、カリキュラムを変更できるのであれば、毎週授業を行いたいです。いじめやSNS、交通安全に自然災害…、何かあったときにだけ指導を行うのではなく、「何かが起こる前」に、定期的で児童主体の授業をしたいです。