パネリストの一人がこのように話をしていました。
大人が子どもにいじめの有無を聞くときに、「〇〇ちゃん、いろいろ心配しているけど、大丈夫?」という聞き方は良くないと思っている。子どもは大人に「大丈夫?」と聞かれたら、そうでなくても「大丈夫」と答えてしまう傾向にある。深堀りできる、あるいは冷静に経過観察をしていく場合はともかく、多くの大人は、子どもの「大丈夫」を聞いて、安心してしまい、家庭の場合は「心配」、学校の場合は「調査」をそこでやめてしまうことになり、「SOS」を見逃すケースがある。
いじめの調査に限らず、子どもの「大丈夫!」につい安心してしまうというのは、私自身もこれまでの教員経験上、よくありました。「周りに心配をかけたくない」ことから発することの多い、この「大丈夫」。言葉の真意をしっかりと確かめながら2学期も児童に接していきます。(次回に続く)