「戦争」は突然始まるわけではない。必ずきっかけがある。いけないことなんだ、止めないといけないんだとみんな思いながらも、誰も止められない。当事者に加害の意識がなく、いかに終わらせるかの答え、決断が難しい。
これは2010年8月15日(終戦記念日)に放送された、「池上彰の戦争を考えるSP」という番組の最後に、池上さんが視聴者に伝えたメッセージの引用文です。2/24に一年を迎えた軍事行動も、当事国を含む世界の国々を巻き込みながら、未だに解決、終息の見込みがなく、辛さや悲しみだけが蓄積されている感じがします。
このメッセージの冒頭の「戦争」を、「いじめ」に置き換えるとどうでしょう。いじめの本質をそのまま表現しているように聞こえませんでしょうか。戦争もいじめも、始めることより終わらせることの方が大変です。判断、決断ができる立場の大人がやはり重要になってくるということなのでしょうか。