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2020.04.10学校だより 4月号訂正版「学校っていいな」

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 昨年度215日、杉並第四小学校。229日、杉並第八小学校。314日、高円寺中学校が閉校式を行いました。小学校の閉校式には代表児童も式典に参加できましたが、3月の中学校では生徒の参加はかないませんでした。そして、その後それぞれの学校で最後の卒業式が在校生の見送りのない中で行われ、各校の歴史に幕を下ろすことができました。昨年度3学期、228日の文部科学省からの通知を受けて、全国の学校が32日から臨時休業に入りました。突然の休校で戸惑った人も多かったことと思いますが、すぐに休業期間中の子供の居場所が課題となり、小学校での児童の受け入れであったり、校庭の開放などが行われました。日常、学校にいて子どもたちとともに学習したり、様々な活動に取り組んだりという中で学校の役割を意識することはなかったのですが、この休業期間で学校が社会で果たしている役割の大きさを改めて認識することができました。その後、新型コロナウイルスは全世界で感染が拡大し、324日には東京オリンピックが延期され、325日には東京都知事が「感染爆発の重大局面」と表現、週末の外出自粛を要請し、27日には首都圏の5都県で人の往来を抑制することとしました。3月最後の週末は桜が満開のなか、雪が降ったこともあり、ひっそりとした2日間になりました。

 令和2年度が始まりました。3月中に小学校の引っ越しを終え、学園では新学期に向けての準備が進んでいます。高円寺学園は、1年生86人、2年生95人、3年生83人、4年生72人、5年生72人、6年生76人、くすのき学級8人で小学部合計492人。7年生51人、8年生39人、9年生48人、D4人で中学部合計142人、児童生徒数合計634人であたらたなスタートを切ることになります。また、学校の開校に先立ち、学童クラブと放課後居場所は41日から活動を始めており、1階のフロアや地下の小アリーナからは子どもたちの元気な声が聞こえてきます。

 ところが、その後も東京都での新型コロナウイルスの感染者は増加し続け、政府は47日に緊急事態を宣言しました。杉並区でも全校の連休明けまでの休校を決定し、残念ながら47日の学園の開校式、始業式、小学校入学式、48日の中学校入学式も行うことができませんでした。開校式では区長さんから高円寺学園の校旗をお預かりし、新しい学園の開校をお祝いする予定でした。高円寺学園は、3校のもつ歴史と伝統の上にたち、これからの時代をつくっていくべき人材を、高円寺のまちで育てていく学校として作られています。基本的に、各フロアは四角形で構成されており、それぞれの頂点に4つの階段が設置されています。各階段は杉並第四小学校をイメージした桜色。杉並第八小学校の黄色、高円寺中学校の青色の各校のイメージカラーに加えて、高円寺中のシンボルツリーでもあったクスノキの緑色の4色が使われています。

 クスノキは高円寺中学校70周年記念式典でも主役を務めた木です。開校当初から高円寺中の生徒たちを見守り、送り出してきました。工事に伴い伐採後、女子美術大学の林先生が制作してくださったオブジェとして1階交流ホールに設置されています。そして、伐採したクスノキの木材を利用した開校記念ストラップも、林先生が中学校の美術部のメンバーとともに制作してくれたもので、みなさんにお配りしました。また、2代目のクスノキは校庭工事終了後に植樹する予定です。学園章は女子美術大学の佐藤真澄先生がデザインしてくださいました。また、開校式で歌うことができなかったのですが、筒井雅子先生に作っていただいた学園歌もこれからみんなで歌ってまいりたいと思っています。開校式、小中学校の入学式の再設定は現時点では未定ですが、新入生の入学をお祝いしてから、新たな学校生活を始めたいと思っています。小学生も中学生も、新学期からの登校を心待ちにしていたことと思うとたいへん残念です。しかしながら、臨時休業期間中、課題に取り組むとともに、普段学校に来ているとできないことに各家庭で取り組んでくれると幸いです。これからのこのページで順次紹介していく予定でおります。新1年生のみなさん、ご入学おめでとうございます。また、新7年生(中学校1年生)の皆さん、入学おめでとうございます。ようこそ、高円寺学園へ。休業期間中につきましても何かございましたら学校までご連絡ください。そしてこの間も、学園の子みんなが元気に、なかよく、楽しく、充実したときを過ごし「学校っていいな」と思える学園を作っていくために準備をすすめてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。(橋本 剛)

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