学園長ブログ

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2020.05.07学園だより5月号「大きくなるということ」

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 令和2年度がスタートし、一か月が過ぎましたが、新しい学校に集うみんなと最初のあいさつをすることができていません。現時点での学校再開は61日になりそうです。この日が事実上の始業日となるので、放送での始業式と1年生と7年生の入学を祝う会を予定しています。そこで、あらためて「入学おめでとうございます」というお話をしたいと思っています。そして、在校生のみなさん「進級おめでとうございます」。1年生は2年生に、2年生は3年生に、3年生は4年生に、4年生は5年生に。そして、5年生は最上級生の6年生に。中学1年生は8年生に 中学2年生は9年生になりました。3月にはそれぞれの学校の修了式を終え、どこにも行けなかった春休みを過ごし、その後の臨時休業を乗りきり、まもなく新しい学校での生活を始めることができそうです。緊急事態宣言という、だれもが経験しなかった事態のなか、それぞれの感染を防ぐために、一人一人が判断し行動してくれたことと思います。そして、学校からは課題も出されてはいるものの、学校があったときに比べで圧倒的に長くなった自由に使える時間を主体的に考えて使ってくれたのではないかとも思っています。不自由なことが多くてたいへんでしたが、どんな状況下でも自ら考え判断し行動するという力は、これからの時代を生きるみなさんにとって大切な力です。3ヶ月ほどの休業期間でしたが、この期間にみなさんが身につけた主体的に学ぶ力をこれからの学校生活でさらに大きく育てていきたいと思っています。

 それぞれ1年進級し、大きくなったということは、できるようになったことが増えてきたということです。そして、いろいろなことができるようになったということは、やってはいけないことや、やらなければいけないことが増えてきたということです。そして何よりも自分より年下の子が増えるということです。ですから、自分の力で我慢したり努力したりして、やっていいこと悪いこと、やらなければいけないことをきちんと見分けて、我慢してがんばれるようにしたいですね。それが、大きくなった子が年下の子を大切にするということです。

 学校は自分だけではなくどの子も、みんなが、「元気に、なかよく、楽しく」過ごせるところでなければいけません。新型コロナウイルスもまだまだ猛威をふるっていますが、怪我や病気にならずいつも健康で明るく「元気に」すごせるように皆がお互いに気をつけ合っていきましょう。そして、自分も人もみんながいやな思いをせず過ごすために、それぞれが少しずつの我慢を出し合って人の気持ちを大切にし合い「なかよく」していくことが大切です。さらに学校では、だれもができないことをできるように頑張り、得意なこと面白いことを見つけることができるようにお互いを大切にして「楽しく」過ごしていきましょう。みんながそんな気持ちで過ごすには、自分のことも、友達のことも、みんなのことも大切にしようとする気持ちがとても大切です、そして、この気持ちは高円寺のまちがずっと大事にしてきた気持ちです。この気持ちを大切に、高円寺の子供としてみんなで新しい高円寺の学校を作っていきましょう。

 新入生も在校生も、一人一人がこんな気持ちで過ごしていくことで、新しい友達もたくさんでき、苦手なことを頑張り、夢中になって取り組める、おもしろそうなことやふしぎなことをみんなが見つけられる、そんな楽しい学校にすることができます。高円寺の子みんなが元気に、なかよく、楽しく1年間過ごせるように、友達に、教室に、先生に、あらためて挨拶しましょう。「1年間、よろしくお願いします。」 (橋本 剛)

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