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2021.09.012学期始業式

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2学期が始まりました。みんなで校庭に集まりたいなと思っていましが、また、放送になってしまいました。でも、休校とか分散登校とかにならずに本当によかったと思っています。今年の夏休みは田舎に行ったり、旅行に出かけたりができなかった人が多かったことと思いますし、おうちでオリンピックと今も開催中のパラリンピックを見たという人もおおかったと思います。私もおもいっきり応援していました。ところが、新型コロナウイルス対策分科会の会長さんは東京オリンピックが「矛盾したメッセージとなった」という指摘をしています。今の感染拡大がオリンピックによるものかどうかはわかりませんが、以前より感染が拡大しているのはまちがいありません。その理由の一つがデルタ株と呼ばれるウイルスの変異です。

ウイルスは、外側に蛋白質の殻があり、内部に遺伝子(DNARNA)を持っただけの単純な構造の微生物です。細菌のように栄養をとってエネルギーをつくるというような生命活動は行いません。たとえ栄養と水があったとしても、ウイルス単独では生きていくことはできません。自分自身で増殖する能力が無く、生きた細胞の中でしか増殖できませんので、他の生物を利用して自己を複製することでのみ増殖します。そして、その自己を複製していく過程で「変異」を繰り返し、より環境に適応しやすいよう姿を変えていきます。

国際医療福祉大学は8月第2週で日本のウイルスが従来型からデルタ株にほぼ置き換わったことが判明したと発表しています。さらに大学では「デルタ株は感染力が強く、重症化しやすいという指摘もあり、感染拡大や医療への圧迫が懸念される」と言っています。確かに1学期には小さな子への感染ははとんどなかったように思いますが、夏休みになってその傾向は変わり、小さくても感染するケースも増えてきています。ですからこの2学期の学校生活は今まで以上に気を付けていく必要があります。2学期は、9月から年末までの4か月間と一番長く、勉強はもちろん、文化的・体育的な行事を始めとし、1年でいちばん充実した学期になります。この2学期をみんなで「いい2学期だったね」と言えるようにして、元気にお正月を迎えましょう。

そのために、今学期も今までの体温測定、うがい、手洗い、消毒などはもちろんですが、みんな一人一人が自分自身を今まで以上に大事にしてください。今まで「このくらい大丈夫かな」とか「すこしだるいけどいいや」ですごしてきてしまうこともあったかと思いますが。今日からは、ちょっとの変化でも、なんか変だなと思ったら、けっして無理をせずにお休みしてください。また、おうちの人の体調がわるくても同じです。何でもないかとは思うのですが、今日からは「念のために」と思って、おうちの人の体調が悪くてもお休みしましょう。「このくらいで」と思うかもしれないのですが、自分を守ることはそのままみんなのお友達を守ることになります。先生も気を付けますし、学園のみんなの協力があれば必ずできると思います。みんなで素敵な2学期にするためにもみんなの協力が必要です。よろしくお願いします。

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