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2021.09.247年国語 盆土産

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前回に全文を読んだ次の授業です。印象に残ったキーワードや疑問を出しあいながら3つの段落に分けて「盆土産」のやさしさやあたたかさについて考えていきます。「かつて読んだ」という人も多い作品だと思います。

語り手は東北地方の田舎に住む小学生らしき男児。家には中学生になった姉と祖母がいます。このほか東京の工事現場で働いているという父がいて、この父が急遽盆に帰ってこられるようになります。手紙で予告された「えびフライ」なる盆土産がいったいどのようなものか語り手は知りません。頭の中は「えびフライ」で一杯になり、夜行列車で帰ってきた父がもってきた「えびフライ」の大きさ、旨さに驚きます。父は一泊きりでまた東京に戻らねばならず、好物の生そばを食べる間もなく、祖父と母の墓参だけ一家で済ませます。自分の気持ちをうまく表現できない語り手は、別れのバス停で父にただ「えんびフライ」としか言えませんでした。

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