2023.09.03平和のバトンを世界中の人々に伝える。 ― 広島平和学習中学生派遣事業成果報告会 ―
9月3日(日曜日)、午後2時より、座・高円寺において、杉並区次世代育成基金活用事業である広島平和学習中学生派遣事業の成果報告会が行われました。
本年度の派遣生は、29名でしたが、派遣生による成果報告から、全員が広島の地において、貴重な体験と豊かな学びをしてきたということが良く分かりました。本学園代表の8年生の生徒も登壇し、自分自身の研究について報告していました。発表した報告内容では、広島の街に暮す人々の第二次世界大戦当時からこれまでに、生活や心情がどのように変化したのかについて調査・研究がなされ、その研究から「何を思ったのか」が分かり易くプレゼンテーションされていました。
会は、派遣生による成果報告が終わった後、教育長、杉並光友会、派遣生によるトークセッションが行われました。トークセッション後、本学園代表生徒から、派遣生による平和宣言「平和のバトンを世界中の人に渡そう」が発表されました。
私も20代の頃、広島に行き、「広島平和記念資料館」を見学し、二度と核が戦争で使用されて欲しくないという想い、世界が平和であるために自分もできる限りの事をしていきたいという思いを高めて帰ってきました。柔らかな感性をもつ中学生は、その頃の私よりも遥かに沢山、心揺さぶられているのだということがよく分かる報告会でした。
白石教育長から今回の学びを忘れすに「核のない平和な世界」を実現するために、「過去から学び、未来につなげてもらいたい。」という趣旨のお話をいただきました。
杉並に住む被爆者の方の会「杉並光友会」の久保田様、西尾様からも、生徒たちの研究の意味や再び、原爆投下・戦争の惨禍が訪れないことを祈る気持ち等が伝えられました。
今回発表をした高円寺学園の代表生徒は、後日、学園においても成果報告会を行う計画になっています。今、日々報道されるウクライナでの戦争だけではなく、国家間、民族間の争い・武力行使が世界の様々な所で起こっています。そのように国際情勢において、学園で実施する体験報告・研究報告等を受けた生徒たちが、何を考え、何を思うのかを楽しみにしたいと思います。