2024.03.07中学部の総合的な学習の時間の成果発表会が行われました。
3月6日水曜日、本日5校時に、大アリーナで中学部の総合的な学習の時間の成果発表会が行われました。
本学園では、
① 地域の課題について学ぶ学習
② キャリア形成を図る学習
③ 住む環境についての学習
④ インクルーシブを学ぶ学習
の4つの学習を柱として、主に高円寺の街をフィールドとした探究学習を、小学部3年生から中学部9年生にわたる 総合的な学習の時間 に学習しています。
本日は主に、地域の課題を解決する学習や地域での体験学習についてまとめた発表が、D組と各学年の代表者によって行われました。
どの学年・学級の発表も、それぞれのテーマについて深く学んだことがよく分かるものでした。
私は15年前、文部科学省からの依頼を受け、その当時、各校が困りながら実施していた総合的な学習の時間を、いかに質を上げて全国の小中学校に定着させていくのかについて考え、解決策を広めていく役目を与えられていました。
その時、素晴らしい実践として全国に紹介したのが当時の高円寺中学校で行われていた取組でした。それは、生徒たちに市民性《シチズンシップ》を養うことを目指して行われていた「高円寺のまち」で行われていた取組です。
本日の発表を聞いて、私は当時に参観した高円寺中学校の学習場面が蘇ってくるような気持ちになりました。手前味噌になりますが、本学園の総合的な学習の時間の取組は、おそらく、国内でも最高レベルの実践です。
岸本杉並区長と行った意見交換、小笠原や飯豊と行った学校交流、街の事業所で行わせていただいた取材や体験、高円寺阿波おどり等で自ら企画したボランティア活動の実現。次々と発表された活動の過程は、様々な成功体験と失敗体験、沢山のドラマ、エピソードにも彩られています。
また、本日の発表会は、小学部の先生方にも観ていただきました。小学部の先生はまず、自分たちの教え子が立派に成長している事に感動していました。そして、中学部での実践を知り、連続性を考えた生活科や総合的な学習の時間の学びをいかに小学部で行なっていくのかについて考えていました。
生徒が自らの深く考える力、及び協力して課題を解決する力を高め、さらに教師が考える機会にもなった発表会。頑張った中学部の生徒たちに心から拍手を送りたいと思います。
また、この活動全体を支えてくださった学校支援本部の皆様、高円寺のまちの皆様、杉並区役所の方々に心より感謝申し上げます。