学園長ブログ

PRINCIPAL BLOG

2024.04.24デジタルシティズンシップを 学び、考え、身につける

写真

 4月23日火曜日、6校時目の大アリーナで、情報モラルを含む「デジタルシティズンシップ教室」が実施されました。

 情報モラルを学ぶ機会を毎年設けてきましたが、今年度は加えてデジタルシティズンシップに重きを置き、東京都ファミリー℮ルール事務局に依頼をして講演をしていただきました。

おお.png

 インターネットの利用に伴う危険性や弊害などを知ることだけでなく、情報化社会の中で行動の善悪を論理的に考え、自分で判断する力を育むことを目的としています。

 信号を守って生活したり、危ない場所に近づかないようにしたり、ばれないようにとずるいことをしないようにしたりと、私たちは日々を正しく生きていこうとしています。これと同様に、デジタルを活用した生活の中でもきちんと判断して過ごしていこう、というお話から講演は始まりました。

 大切なことの1つ目は、「行動と結果を結び付けて考えること」です。

 例えば、友達に気軽に写真を送ることが、拡散につながり、結果としてトラブルを生むという流れを考えられるでしょうか。すでに法律やルールやマナーがあるかもしれませんが、それ以上に自分で考えることが大切であることを教えていただきました。また、飲食店の迷惑行為を動画で撮って拡散した行為を取り上げ、犯罪になることを知っているのに、友達から「なんかおもしろいことをしてよ」と言われて「やっちゃおうかな」と思ったときが注意をするときであること。そして東京都の相談窓口に寄せられる相談で最も多い性的トラブルに関して、児童ポルノ規制法に触れた具体的な事例なども教えていただきました。

 もう1つは、「時間をコントロールすること」の大切さに関するお話です。

 気付いたときには思った以上にとても時間が過ぎているようなスマホの使い方など、日常生活が困難になる状況は「依存症」という病気であると2019年にWHOが定めました。講師の先生は、大アリーナで自分が時間をとられる要素を簡単に挙手アンケートで調べてくださいました。この結果、高円寺学園中学部では、「人とのつながり(SNSなど)」には1割、「ゲーム類」には2割、そして「コンテンツ(動画視聴など)」には7割の生徒がそれぞれ時間をとられていると感じているようです。重要なのは、自分の生活を振り返って理解することから、改善を考えることであるとお話をいただきました。

 他にも、ネットに横行するダークパターンに注意をすることや、可処分時間を長い目でみて有効活用することなど、多岐にわたるお話がありました。

 生徒一人一人が自分で考え、行動できるように、この講演を有意義に生かしていってほしいと願います。

(文:副学園長)

ページトップに戻る