学園長ブログ

PRINCIPAL BLOG

2024.11.11中学生小笠原・広島・海外派遣事業の報告会が行われました。

写真

 11月11日月曜日、中学部の朝会で今年の春季休業期間、夏季休業期間中に実施された「小笠原自然体験交流事業(3/213/26)」に派遣された9年生代表生徒の2人、「広島平和学習中学生派遣事業(8/58/7)」に派遣された9年生の代表生徒と「杉並区中学生海外留学(8/118/20)」に派遣された8年生の代表生徒の計4名による成果報告会が大アリーナで行われました。杉並区市民の寄付事業「次世代育成基金」によるものであるため、どの事業も現地にただ行くのではなく、事前や事後における個人やグループでの研究や所属校での発表が課せられています。

2.png

3.png

1.png

 小笠原に派遣された生徒からは、小笠原の美しい自然を目の当たりにして感動したことやその美しい海を守るために「自然に関心をもってもらいたいこと」等について、報告がありました。もう一人の派遣生徒からは、小笠原での自然の様子に加え、美しい島が太平洋戦争で戦地となっていたこと等について発表がありました。また、現地の自然・文化を守っていくことについて、現地に人に委ねるのではなく、自分たちにも行動できることがあることについて主張していました。

 広島に派遣された生徒からは、「核兵器使用の悲惨さ・残酷さについて」「戦争は絶対にしてはいけない」「平和があることに感謝する」「広島の悲惨な歴史等について学んだことを広げて行く」「誰もが笑顔で生きていける世界にしなければならない」等の強いメッセージを込めた報告がありました。

 オーストラリアに派遣された生徒からは、「日本とオーストラリアの文化の違い」「ホームステイや現地校での体験から感じたこと」「世界や日本についてもっと知ってもらいたいということ」等の報告がありました。

 今回の4人の発表から、現地に行き、人と人との交流や自身の様々な感覚で自然・文化を感じることは、多感な中学生時代にとても大切なことであることを、昨年の報告会に続き、再び実感することができました。現地に行っていない中学部生にとっても、大きな学びや刺激になったことだろうと思います。

 発表してくれた8年生と9年生が、たくさんの学びを私たちに与えてくれたことに対し、心から感謝したいと思います。また、4人には小学部児童にも別の日程で報告していただくことになっています。小学生にも、小笠原、広島、オーストラリア(海外)に行くことへ憧れや自然を大切すること、平和を守っていくこと、海外に挑戦すること等の気持ち等が育っていくものと思います。

 4人の発表、素敵でした。

6.png

4.png

 追伸...小笠原の派遣事業、オーストラリアへの派遣事業は、すでに10回を超えています。私が済美教育センター所長の時、現地に何度も出向くなど、とても苦労して始めた事業なので、自校の生徒が派遣され多くのことを学んでくること、大きく成長してくることに感慨に浸ります。また、広島派遣についても、校長会長時代に杉並区の所管課から、立ち上げに向けた相談等を受けていました。それ故に、何度も続き、派遣生徒たちがこのように深く学ぶ事業に熟成されてきたことを嬉しく思いました。これから先もこれらの事業が、続いていくことを願いたいと思います。

ページトップに戻る