2024.11.14「Happy D store」と「学び舎 高円寺」
11月14日木曜日、本日5校時、本学園2階大会議室を会場として、中学部D組が生活単元学習のカリキュラムに位置付けられた本年度2回目となる「Happy D store」を実施しました。
この取組は、生徒たち一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な能力や態度を育てる目的で製品の製作と販売が一つの学習単元の中で行われます。そして、この取組は、生活単元学習として実施されていますが、国語、数学、美術の授業、家庭科の授業、職場体験等の教科横断的な学習となっています。
今回、作業学習で生徒たちが協働して企画・製作・販売した製品は、「革のブレスレット」「革のコインケース」「デニムバッグ」「トッピングプリン」となります。どの作品も完成度が高いことに驚かされました。どれも安価であり「街中で販売しても沢山売れるのでは」と思えるようなものでした。全員、長い時間をかけて開発・制作した「自慢」の商品を販売しているからなのか、接客する様子も、堂々としていて自信に満ち溢れていました。
「Happy D store」は、開園以来、毎年、年2回実施している商品販売を中心にした活動です。毎回、先に述べた目的の達成に向けて、バージョンアップされてきています。今回の挑戦は、高円寺にある事業所と連携した商品開発です。「革のブレスレット」「革のコインケース」「デニムバッグ」は、学園のすぐ近くにあるLDFS(Leather and Denim Speciality Store)さんから材料とご助言を「トッピングプリン」は、座・高円寺にある「アンリ・ファーブル」さんに監修していただきました。
本学園は、5年前、高円寺のまち全体を学習フィールドととらえ、そこに住む人、そこで働く人、全てが子どもの主体的な学びを支えていくという「学び舎 高円寺」というコンセプトで開校しました。正に、今回の「Happy D Store」は、この「学び舎 高円寺」そのものの学習活動です。
これまでも、この学習を通して、生徒たちが将来、逞しく生きていく力、自立心、やがて就く職業に就くにあたっての資質能力等を育んできました。今回もバージョンアップした活動の中で、生徒たちがさらにそれらの力等を伸ばしていったものと思います。
この活動は、毎回、保護者の方々だけではなく、区内外の特別支援学級に勤務する先生方にも学びの場として公開しています。D組の生徒たちの生き生きと活動する姿を見て、「うちの学級でも、やってみよう」という先生が一人でも出てくれば、嬉しく思います。
次回の「Happy D Store」でD組の生徒たち、先生方が何に挑戦していくのかも楽しみにしてみたいと思います。
最後になりましたが、今回、多大なるご支援をいただきました、LDFS、アンリ・ファーブルの皆様に心より感謝申し上げます。