2024.11.19不審者対応訓練をしました。
11月19日火曜日の昼休み、毎年、1回行っている不審者(児童・生徒に危害を加えたり、怖い思い、悲しい思いをさせたりするかもしれない危険な人)が学園内に侵入したことを想定した児童・生徒の命と安全を守るための避難訓練を、杉並警察署の方々のご協力のもと、行いました。
今日の避難訓練の想定は、児童・生徒が校庭で遊んでいる昼休み、正門から不審者が侵入し、その事に校庭で児童たちを見守っている看護当番の教員が気付き、所持しているホイッスルを吹いて、危険が差し迫っていることを児童・生徒たちに伝えるところから始まりました。
校庭の児童・生徒たちは、看護当番の先生の危険を知らすホイッスルの音と声で、急いで校舎内に避難します。そして、看護当番の先生は、全ての1階にある扉の鍵をかけて回り、不審者が校舎内に入ることができないようにします。校舎内にいる児童・生徒たちは全校放送により、危険が迫っていることを知り、自身の教室に戻ります。学級担任等は、各教室に児童・生徒が戻ったことを確認し、安全確保のためにドアに施錠します。(特別教室内で活動していた児童・生徒は自教室には戻らず、特別教室扉を施錠し、安全が確認されるまで、そこにじっとしています。)
一方、学級担任以外の先生方は、不審者が侵入している正門付近に「さすまた」を持って集まり、不審者を校舎に入れないよう「さすまた」「ネットランチャー」で対応します。その場で複数の教員が協力して不審者を取り押さえ、危険な状況が完全に回避されたことを本部である職員室に伝えます。
今から23年前、6月8日、午後10時頃、大阪府池田市にある大阪教育大学教育学部附属池田小学校で突然、自転車置き場から校舎内に侵入してきた出刃包丁をもった男に23名の児童・教員が刺され、そのうち8名の児童の尊い命が失われました。様々な安全対策が講じられるようになったそれ以降も、全国数か所で同様の事件が発生しています。
昨年もお伝えしましたが、「災いは忘れたころにやってくる。」という言葉の通り、天災だけではなく、人災も記憶から遠のき始めると大きな事件が発生していくように思えます。私たち教職員も23年前の池田小事件を忘れず、毎年、不審者侵入の避難訓練を繰り返す中で児童・生徒の命と安全を守るための知識・方法を関係機関と連携して身に付けていきたいと思います。
今日はスクールサポーターの鎌田様、後藤様を始め、沢山の杉並警察署の方々にご協力いただきました。お力添えに心より感謝申し上げます。