2024.11.29今日は5年生の和食器給食でした
(※上の写真は、11月25日に提供された献立です。)
11月29日金曜日、今日の5年1組の給食は「和食器給食」でした。食育の学習活動である「和食器給食」の取組は、本年度は5年生のみで実施しています。
今日の5年1組の献立は、和食の基本「一汁三菜」を学ぶため、他の学級よりも1品、おかずが多くついていて、主食は「とりめし」、汁物は「だご汁」(「だご(だんご)」が入っている宮崎県の郷土料理)、おかずは「※玉子焼き」、「がね(細切りのさつまいもをかき揚げにした宮崎県の郷土料理。揚げた形が「がね(かに)に見えることから名前が付いた料理)、「かぶの甘酢漬け」でした。
和食は栄養のバランスがとれているため、食育の教材としてはとても効果的です。そして、和食器給食は栄養面だけではなく、日本の食文化やマナーを伝える給食として、全国的にも少しずつ広まりつつあります。使っている和食器は、学園ができる前の高円寺中学校にあった50セットを使用しています。食器数に限りがあるため、今回の和食器給食は、小学部では今年から家庭科の授業か始まった5年生のみが対象となっています。(中学部は8年生が先月、実施しました。)小学部としては、19日の3組、25日の2組に続き、これで5年全学級で実施したことになります。
和食の特徴的な食べ方として、ごはんとおかず、汁物を「口内調理」するために交互に食べる「三角食べ」があります。私自身も50年以上も前の小学校給食で「三角食べ」を習いましたが、当時はそれが和食の食べ方の基本ではなく、給食のルールであると勘違いしていました。ごはんと汁物、はしの並べ方は、小学校の調理実習で習ったと記憶しています。
今日の全学級に給食時に配布するプリントには、和食のマナーとしてのごはんと汁物、はしの並べ方について、紹介されていました。
2013年12月4日、「和食」がユネスコの人類無形文化遺産に登録されました。登録の理由は、食事の美味しさ・美しさ・多様さだけではなく、「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食文化」は、後世にしっかりと残すものであるという判断のようです。この指定は、世界での日本食ブームの下支えとなり、現在では、海外における日本食レストランの数が、2013年当時の2倍以上となっているようです。日本に住むことの「しあわせ」さも感じながら、私も検食させていただきました。
ある学級だけ、一品増やすような取組ができるのも、給食費無償化が関係しているのかもしれません。このような素晴らしい取組をたくさんの学年で実施できるよう、栄養教諭の建部さんにお願いしていきたいと思います。また、今日の和食器給食を実施学年・学級の児童たちがどのように受け止めたのか等について、学級担任の先生に聞いてみたいと思います。