9学年429校
2020.05.20
前回、進路選択の第一歩として、「自分を知ろう」という話をしました。自分の興味や特性に気付き、いざ学校を探すとなると、あまりの学校の多さにびっくりするかもしれません。令和元年度の学校基本調査を見ると、東京だけで429校の高校があります。それぞれの学校に独自の歴史や校風、特徴があり、そこで3年間生活をすることを考えると、自分に合った学校を見つけたいものです。では、どのような学校があるのか、見てみましょう。
まず高校を大きく分けると、国立・公立・私立の3つがあります。
国立高校は、国立大学の附属高校として設置されている学校で、東京に6校あります。附属高校といっても、基本的には併設大学への優先はありません。大学と協力して教育に関する研究の協力を行ったりもします。
公立(都立)高校は、東京に186校。以前は学区に分かれていましたが、今は都内どの学校も選択可能です。都立学校は幅広く学ぶ普通科に加え、専門学科をもつ学校がたくさんあります。工業科、商業科、福祉科、国際科など、専門的に学びたい分野がはっきりとしている人は、高校生のうちから専門的な知識や資格の取得に励むことができます。
私立高校は都内だけでも237校、埼玉や千葉など近県の私立を受験する人もいるので、その選択肢は膨大です。大学の付属校があったり、女子校、男子校があったりと、より一校一校の個性が際立ちます。学校によって校風、部活動、校外活動、受験方法まで様々なので、気になる学校については積極的に情報収集をしていきましょう。
また、これに加え、5年制の高等専門学校もあります。工業に特化した学校が多く、社会で活躍する技術者を育成します。大学に進学する場合は、3年次に編入学できます。
「私立高校は学費が高い・・・」というイメージがあるかもしれませんが、国の「就学支援金」と東京都の「学費補助金」の制度が年々充実してきて、以前に比べると学費の差は縮まって来たようです。具体的な支援金制度は、下の東京都教育委員会、文部科学省のウェブサイトも参考にしてください。
5月7日、8日にお渡しした進路関係のお便り(新聞)にも、東京入試情報や過去の入試問題などが掲載されているので、参考にしてください。
東京都教育委員会
都立高等学校、中等教育学校(後期課程)の授業料・入学料及び特別支援学校高等部の授業料について
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/tuition/tuition/tuition.html
文部科学省
「私立高等学校授業料の実質無償化」について(2020年4月から)