校長挨拶「続ける力」

学校全体

この土曜日、宮城県の仙台市に行ってきました。およそ10年ぶりに友達の家を訪ねたのですが、そこには小さなころから囲碁が大好きだった少年がいました。10年前、まだ小学校に入学したばかりだと思っていたその少年は今や高校3年生になり、高校3年間、囲碁日本一の座を守り続けているそうです。自分の好きなことを続けていくことで、こんなに素晴らしい成果が生まれていることに、感動しました。

そして、日曜日には大学の同窓会があり、記念講演を聞きました。その方は高校の先生をやりながら、30年間、シダ植物の研究を続けてきたそうです。そして、新種のシダ植物を発見されたというお話でした。長年の努力が新しい発見に結びつくことの素晴らしさを感じ、改めて、何かを「続ける」ことの力を実感しました。

仙台は「杜の都」と呼ばれ、街には大きなケヤキやイチョウ、モミジの木がたくさんあります。その葉が今、緑から黄色、赤へと変わり始めていて、とてもきれいでした。皆さんの中にも、どうして秋になると葉の色が変わるのか、自然の不思議に興味を持つ人がいるかもしれません。葉の色が変わる仕組みはどうなっているのか? 世界中で同じように変わるのか? そんな疑問を感じたら、ぜひ自分で調べてみてください。

人それぞれ、興味を持つことは違うと思います。だからこそ、自分が「不思議だな」「もっと知りたいな」と思うことを大切にして、その興味をどんどん深めていってほしいと思います。そして、続けて学んでいくことで、皆さんの中にも新しい発見や成果が生まれるはずです。

先生方は、皆さんの探究心と学びへ向かう姿勢を心から応援しています。

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