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令和6年度 園だより
5月 子どもの“いいところ探し名人 副園長 原 麻弓
入園・進級から1か月がたち、子どもたちの生活も落ち着いてきました。
年長ぞう組では、子どもたちが毎朝、当番活動として出欠人数の確認(“おやすみしらべ”と呼んでいます)に
取り組んでいます。誇らしげに各保育室を回る姿勢が頼もしくもあり、微笑ましくもあります。
年中くま組では、初めての2階での生活にも慣れてきて、テラスから園庭を見下ろしては、小さなうさぎ組の姿に「おーい!」と呼び掛けています。自分よりも小さいお友達の姿を通して、大きくなった自分を感じています。
年少うさぎ組の子どもたちは、登園するとすぐに自分の好きな遊具を手に取ったり、大好きな先生に駆け寄ったりして、安心して過ごしています。おうちの人と離れていても大丈夫!と思えるようになってきています。
さて、保護者の皆様も、そんな子どもたちの心の変化や育ちを感じていただけていることと思います。一方で、入園、進級を通じて、他のお子さんの様子が見え、つい我が子と比べて心配になったり焦ったりしてしまうこともあるかもしれません。そんな時に思い出してほしい言葉があります。
昨年度2月号の園だよりでもお伝えしましたが、新年度の初めに、改めてお伝えします。キーワードは、
“昨日よりも成長した今日の子どもの姿に目を向ける”でした。
最近読んだ本に、そのことを表す『禅』の言葉を見付けました。
“無分別(むふんべつ)”
大小、優劣、善悪など比較する言葉はたくさんあるけれども、比較によって生まれた価値は、禅の世界では尊ばれないそうです。
自分と他人との『差』しか見ていない状態では、本当の意味での満足にはならないのです。
自分自身の姿、変化に目を向けることが大切であるとされています。
そしてこれは、子育てにも当てはまりますね。我が子を他の子と比較して一喜一憂するのではなく、ありのままの姿を受け止め、その子の中の育ちを見て、認めていきましょう。その積み重ねが、子ども自身がもつ“育ちたい気持ち”を支えることにつながります。
保護者の方も、子供園の職員も、子どもたちの”いいところ探しの名人”です!!
いいところをたくさん見付けてもらえると、子どもはもっともっと大きくなろうとします。
保護者の皆様と子供園とで、お子さんのいいところを一緒に見付け、共有していきましょう。
しあわせいっぱいの子供園 園長 五十嵐美緒子
令和6年度の下高井戸子供園は3歳児19名、4歳児21名、5歳児29名、職員27名、給食用務の委託職員7名、合わせて103名でのスタートです。
子供園と保護者の方が子どもを真ん中にして一緒に育ちを願い支えていくことが、子どもたちのしあわせにつながると考えています。
今年度は、教育目標の見直しを行いました。
大人も子どもも分かる言葉で、みんなで一緒にしあわせな子供園を創っていきたいと考えています。
「しあわせいっぱいの子供園を創るために」
〇もりもりそだつ げんきなからだ
○たいせつな なかまとじぶん
○かんじる こころとあたま
を教育目標にしました。
自分も仲間も大切にしながら、心とあたまをたくさん使って、
子どもたちが元気いっぱい遊びや生活に取り組み、
しあわせいっぱいの子供園の中で、大きく育ってほしいと願っています。
「しあわせ」という言葉をきいて、何が思い浮かびますか?
どんなとき、しあわせを感じますか?
どうしたらしあわせをいっぱい感じることができますか?
そのために何をしようと思いますか?・・・
これからこうしたことをみんなで出し合い大人も子どもも一緒に
しあわせいっぱいの子供園を創っていきましょう。
そして下高井戸子供園では、今年度から2年間かけて、杉並区教育委員会の教育課題研究に取り組みます。
研究主題は「夢中になって遊ぶ幼児 〜“時”を意識して援助を考える〜」です。
幼児の遊びや生活はどんどんと時が流れる中で、展開されます。どんなきっかけで遊び始めたのか、どんな環境の中で遊びが展開されたのか、その中で子どもたちはどんな姿を見せるのか・・・などなど、幼児が夢中になって遊ぶ姿を丁寧に読み取り、環境や援助の在り方を考えていきます。
子どもたち一人ひとりが育ちゆく姿を保護者の皆様と共有するために、園だよりや学年だより、保護者会、懇談会、保育参観、個人面談、そして、降園時など、様々な機会を通してお伝えしてまいります。遊びや生活の姿、大切にしたいこと、経験させたいことなどもお伝えします。
素敵なアイディア、気がかりなことなど、どんな小さなことでも構いません。「しあわせ」について、「夢中になって遊ぶ幼児」についてのお声もお聞かせください。どの職員でも構いません。いつでもお声かけください。
みんなでしあわせいっぱいの子供園を創っていきましょう。
どうぞよろしくお願いいたします。