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令和6年度 園だより
3月 一緒に歌いましょう 子供園の歌 園長 五十嵐美緒子
子どもたちは、子供園の歌が大好きです。
子供園の歌には、たくさんの思いが込められています。
私は、小さい頃から歌が好きでした。小学校の頃から合唱部に入って歌うことを楽しんでいました。
人とのつながりを、しばしば合唱と重ねて考えることがあります。専門的な和声のことはよく分からないのですが、)ドミソ(C)の和音やシレソ(G)の和音は、安定的で安心して聞くことができますが、私はドミソにシを加えた(C7)やドミソシレ(C9)などの響きが好きです。シ・ドやド・レは隣同士の音なので、歌を歌うときに隣の人が歌っていると、自分の音が分からず不安になります。でもその音の響きがなんとも素敵に感じ、いい音が聞こえた時のうれしい気持ちがします。
人と出会ったばかりの時は、相手に合わせて同じ音を鳴らすことが楽しく心地よく、安定的なドミソの和音を奏でていると安心です。やがて新しいことに挑戦しようとなった時、みんなが同じ意見になるとは限りません。プロジェクトを進めるとき、一人一人に考えがあり、表現の方法も様々です。不安に思っている人も考えが定めきれない人もいます。
歌の歌い方も人ぞれぞれです。自分の音を出し、相手の音の出し方を聞き、互いに心地よいところを探します。
人との付き合いは、楽譜に沿って音を鳴らすことより、もっと複雑です。まずは互いに声を出すことができるようにすること、互いに聞き合うことを大切にしたいと考えています。お互いに自分の音を出し、相手の音をよく聞いて合わせることで、心地よい音の響きが聞こえてきます。相手の音につられてしまうこともありますが、そうしたやり取りをしながら、すてきな響きを創っていきたいものです。(私は声が大きく、周りの音をよく聞いていないことがあり、しばしば反省していますが、なかなか治りません。)
子どもたちは歌が大好きです。音を出すことで、自分の中の何かを発する心地よさを感じています。
先日、年長組の音楽会の前に、子どもたちに「先生のピアノの音や周りの友達の音、そして自分の声をよく聴いてみて」と話しました。するとそれだけで、音がぐっと素敵になりました。子どもたちのまっすぐな心がうらやましくなります。
子供園の歌は、一年の初めに始業式で歌い、日々の生活の中で歌い、学期の終わりに皆で歌います。
子供園の歌詞には、元気でなかよく、明るく輝く子どもたちの姿が描かれています。幼稚園設立当時の先生方が子どもたちへの願いを込めて作られたものです。まさに下高井戸の教育目標です。進学を控え年長の子どもたちは、そこに描かれている子どもたちのように育ってきています。うさぎ組もくま組も間もなく進級し、元気に歌いながらこれからも育っていきます。
お家でも ぜひお子さんと一緒に子供園の歌を歌ってください。
2月 しあわせは だれが みつける? 園長 五十嵐美緒子
『しあわせいっぱいの子供園』を創るために目指したい子供園像についてのアンケートへのご回答ありがとうございました。
現在の集計状況をご報告します。在籍75名中60名分の回答をいただいています。集計内容は以下の通りです。
○ 子どもも大人も夢中になって遊ぶ…0
○ たくましく、しなやかな心と体が育つ…13
○ 幼児一人ひとりがのびのびと自分らしさを発揮する…22
○ 互いに大切な存在としてちがいを認め合い関わり合う多様な体験ができる…14
○ 自ら考え学び続け、伝え合い支え合う…4
○ 基本的な生活習慣、規範意識の芽生えを培う…1
○ 就学前教育に取り組む専門機関として質の高い幼児教育に努める…4
○ 地域や保護者の願い、思いに積極的に耳を傾け常に改善に取り組む…2
自由記述欄にも「しあわせいっぱいの子供園を創るために」と、多くの声をいただきました。
ランダムに、キーワードをご紹介します。
・探求することが楽しい
・可能性を伸ばす
・楽しみを分かち合える
・個性を認められる
・多様性を理解
・集団での関わり合い
・元気いっぱい笑顔であいさつ
・心地よい居場所
・安全でリラックスできる
・親も子も安心
・親も子も充実感を味わえる
・毎日楽しく自分から行きたいと思える
・家庭ではできない様々な体験
・健康的で季節感を感じる食事
・みんなで過ごす楽しさとその中での学び
どれも大切にしたいことばかりです。子どもたちのしあわせを願う保護者の皆様の思いが込められていることを感じます。
しあわせは、誰かに創ってもらうものでも、誰かに見つけてもらうものでもありません。しあわせの感じ方は人それぞれです。
小さくてもしあわせが感じられることを大切にしたいです。
小さなしあわせをたくさん集めることができる子供園になってほしいと願っています。
『大人も子どももしあわせ』
『自分もしあわせ みんなもしあわせ』そういう子供園になることを目指してまいります。
今回のアンケート結果をもとに来年度のめざす子供園像を見直してまいります。
しあわせいっぱいの子供園を 先生や職員、そして子どもも保護者の皆様も一緒に創っていきましょう。
大きな反省点としては、今年度の園内研究会のテーマとしている“夢中になって遊ぶ”のポイントが“0”だったことです。
研究の内容を皆様にお伝えすることができていなかったと反省しています。
研究の取り組みをより分かりやすくお伝えできるように努めてまいります。
毎日の公開日誌に担任が幼児が夢中になって遊んでいる姿を記載するようにしています(キッズビューでも配信しています)。
その内容に“夢中になって遊ぶ”様子が感じられ、それが子どもたちの輝きやしあわせにつながっていることを感じていただけたら、うれしいです。