1月29日  全校朝会講話
     〜「節分」と「立春」〜

 早いもので、1月も最後の週になりました。
 2月3日は、「節分」、2月4日は「立春」となっています。そこで、節分や立春について、少し調べてみましたので紹介します。

 今、私たちは、1年の始まりを「1月1日」と考えていますが、旧暦では、2月の「立春」と考えていたそうです。まだまだ寒い日が続きますが、2月に入ると、梅の花が咲き始め、徐々に暖かくなり、春の兆しがところどころで見られるようになります。
昔の人は、この時期を1年の始まりとして考え、生活を支える農作業の準備をしてきました。そのため、「夏も近づく八十八夜」などは、この立春を起点として定められています。

 一方、「節分」と言えば、鬼と豆まきを思い出します。
そもそも「節分」は、季節の変わり目のことを言います。ですので、節分は、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日に年4回あることになります。
 私たちは、「大晦日」は、新年を迎える準備をして大切にしています。これと同じように、季節の変わり目には、悪い機運を追い払うためにマメ(魔滅)まきを行いました。中でも、農作業が始まる立春は重要視されてきたそうです。
「福は内、福は内」と声を出したり、明るい笑顔で福を呼び込んだりしたいものです。

 これまで機会があるごとに「二十四節季」という言葉を使って、季節の移り変わりを紹介してきました。日本は、大昔から米作りを中心とした農業に支えられてきた国です。
季節の移り変わりに関心をもつことはとても大切なことでした。

 しかし、今、地球は様々な要因によって気候が変わってきていると言われています。「二十四節季」の考え方と「今」を比べると、どれだけ気候が変わってきたかを知る手掛かりにもなります。昔の人の知恵を参考にしながら、これから、私たちがどうやって生きていくか考えるきっかけにしてほしいと思っています。

 最後に表彰を紹介します。