5月7日  全校朝会講話
     〜学校生活のあいうえおの「い」〜

ゴールデンウィークも終わりを迎えました。
長いお休みの間に、さまざまなところへ出かけた人も多かったでしょう。

1年を春夏秋冬4つの季節に分けて、さらにそれぞれを6つに分けて季節をあらわすものに二十四節季というものがあります。連休中の5月5日には、立夏を迎え、いよいよ夏に向かって季節が進んでいきます。「夏も近づく八十八夜」という歌い出しで有名な、「茶つみ」という歌の八十八夜は、立春から数えて八十八夜という意味で、ちょうど今のころを指します。ですので、お店に並ぶお茶は、採れたての「新茶」という名前がついています。

さて、今日は、学校生活のあいうえおの「い」についてお話をします。
入学式や始業式では、自分の命、お友達の命を大切にしてください。人の体や心を傷
つけないでください。困ったことがあったら、近くの先生に相談してください、とい
うお話をしました。

この5月の連休の間には、多くの人がお休みの間でしかできない様々な経験をするこ
とができたと思います。そして、それが終わり、それぞれの人の心の中には、思い出
として残っていることがあると思います。

「自分の命」「人の命」を大切にするということは、私たち、一人ひとりが「見る」
「聞く」「触れる」「嗅ぐ」「味わう」等といった経験、自分の身体をとおして感じ
るものを大切にすることから始まります。そういった経験の中で、「楽しい」「面白
い」「かわいい」「おいしい」といった感想は、生きているからこそ感じられる感動
経験です。

一人ひとりの経験や感想は違うものがあります。でも、それをお互いに分かろう、学
び合おうとするところに学校生活のおもしろさがあります。

今日から、通常の学校生活が、始まっていきます。学級、学年の友達との学び合いが
実は、命を大切にすることにもなります。自分のこと、友達のことを考えながら学校
生活を送っていきましょう。