10月21日 全校朝会講話
     〜「ありがとう」の反対語は?〜
秋の深まりを感じるようになりました。学校では読書旬間が進んでいます。6年生の教室の前には、読み終えた本が並んでいて、そこには本のおもしろさを短い言葉で表した帯が掛けられています。6年生の教室の前を通る機会があったら是非、見てみてください。

さて、皆さんに考えてもらいたいことがあります。「寒い」の反対語と言えば「暑い」です。「大きい」の反対語と言えば、「小さい」です。

では、「ありがとう」の反対語といえば何でしょうか。なかなか難しい質問ですが、思い浮かびますか? 正解は「あたり前」だそうです。

「ありがとう」を漢字で書くと「有り難う」となります。これは、「有る」ことが「難しい」、つまり、「滅多にない」「めずらしく貴重だ」という意味になります。だから「有り難う」の反対は「あたり前」になるのだそうです。

何か特別なことをしてもらったときや助けてもらったときに「ありがとう」ということがあると思います。
この前、バスに乗っているときにバス停で降りる子供が運転手さんに「ありがとうございました」と言っているのを見かけました。その姿を見て、立派だなあと思いました。もしかしたら、バスにはお金を払って乗っているのだから目的地まで運んでもらうのは当たり前だという考え方もあります。
でも、安全に、時刻に合わせてバスを走らせるのは、当たり前のことではありません。だからこそ、「ありがとう」の一言の意味が大きくなります。

いい学校、いい学級は誰かが作ってくれるものではなく、自分たちで作っていくものです。「ありがとう」と言える人、「ありがとう」と言ってもらえる人、そんな人が学校中に増えると、学校生活が過ごしやすくなると思います。
11月は、ふれあい月間となります。