12月23日  全校朝会講話
     〜新年を迎える準備〜
 21日(土)は、太陽の出ている時間が一番短いとされる冬至でした。東京では、陽が出る時間が9時間45分となり、陽が一番長い夏至と比べると、5時間近く昼の時間が短くなっています。寒さも厳しくなることから、栄養価の高いカボチャを食べたり、柚湯に入って冷えた体を温めたりした人もいたのではないでしょうか。

 さて、随分と前ですが「トイレの神様」という歌がヒットしたことがあります。
 歌詞の中では、トイレ掃除が苦手な私に、おばあちゃんが
「トイレには、キレイなキレイな 女神様がいる だから毎日 きれいにしたら 女神様みたいに きれいな人になるんだよ」と教えてくれたという実際に聞かされたお話が紹介されています。

 日本では、昔から山や木、身の回りのいろいろなものに神様がいるという考え方がありました。
 この考え方は、年末に行われる大掃除とも関係があることを知りました。
 昔は、家の中に囲炉裏やかまどがありあり、火をたくと煤がたくさんたまってしまうので、その煤をきれいにする必要もありました。そして、それは家を清めるという意味もあったそうです。
 そうして、家を清めることで、新年を迎えるにあたり歳神様という神様を迎える準備をしていたそうです。歳神様というのは、五穀豊穣、商売繁盛、無病息災といった、人々の願いをかなえる様々な神様のことのようです。

 こうした昔からの考え方を知ると、年末の大掃除の大切さも分かってくるような気がします。
 今週は、学校でも大掃除が予定されています。たくさんの良いことが学校にも訪れるよう、きれいな校舎、教室にして新年を迎えたいと思います。大掃除、どうぞよろしくお願いします。