つながりの中で育む「共に生きる子ども」
暖かな春の日差しの中で、令和7年度の新学期を迎えることができました。お子様のご入学、ご進級おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。校長として着任いたしました田中裕次と申します。69名の1年生を迎え、全校児童419名でスタートしました。子どもたち一人一人の思いや願いを受けとめ、毎日笑顔で元気に登校できる学校を目指します。
「素敵な自分になろう!」(いじめをしない、仲良く助け合う、すすんであいさつ、すすんで運動、すすんで読書)を合言葉に、思いやりや優しさの心にあふれる子供たちを育てていきたいと思っています。心の教育を重視した道徳教育、思いや願いが実現する特別活動を学校経営の中で重視していきます。そんな子どもたちを育てる教職員は一人一人の個性も違いますし、能力・経験も違います。それぞれの長所、一人一人の良さを発揮しながら、短所はチームで補いながら学校経営に主体的に参画していく教職員組織となっていくことが大切です。現在課せられている教育課題は多種多様です。子ども主体の学校、教育のデジタルトランスフォーメーション、多様性の尊重、働き方改革等など・・・。一つ一つを確実にとらえ、互いに切磋琢磨しながら桃三小の教育課題に一致団結して取り組む組織を作っていきたいと思っています。その学校の姿が保護者の皆様や地域からの信頼へとつながります。地域からのお声をたくさんいただけるような学校、つながりのある学校を作っていきたいと思っています。安心と居場所のある学級の中で伸び行く子どもたちを育むうえで保護者との連携は欠かせません。学校での子どもたちの頑張りをもっと見える化し、発信していくことは課題です。子どもたちの生きる力を育てていくこと、教職員の個と組織を育てていくこと、保護者・地域と連携を強化していくこと、そのためにも「つながり」を学校経営の基本姿勢として重視していきます。 そして、これまで桃井第三小学校の教育活動をすすめていくうえで、大切にしてきた5つの基本的な考えを継承し、桃井第三小学校の新たな歴史を共に作っていきます。
◇「共育」(教職員が協力し合い、児童の支援をする)
◇「今日育」(その日に習得すべきことを確実に習得させる)
◇「胸育」(児童の心に寄り添った指導をする)
◇「強育」(これからの礎となる丈夫な心と身体をつくる)
◇「協育」(地域・保護者と協働した教育活動を行う)
本校は平成29年1月より「地域運営学校(コミュニティ・スクール)」としてスタートし、9年目を迎えます。毎月開催される学校運営協議会では、子どもたちにとっての教育活動がより充実するためのご意見をいただいております。引き続き「共に生きる子ども」を保護者の皆様、地域の皆様、学校が一体となって育んでいきます。様々な方々との関わり合いや学びを通して、多くの価値観に接するとともに、実体験等を踏まえながら、子どもたちが十分に考える活動を行い、豊かな感性を育む実践に取り組んでまいります。 今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
杉並区立桃井第三小学校長 田中 裕次