園のお知らせ>>令和2年度 園だより >>10月 11月
令和2年度 園だより
11月新しい園づくりのために 園長 五十嵐美緒子
今年もあと2か月。新型コロナウイルス対応で、あわただしく、落ち着かない日々を過ごしてきました。子供園では、今年度の教育を振り返り、令和3年度に向けての計画作成に取り掛かり始めました。令和2年度は、いつもと異なる新しい生活を組み立ててきました。令和3年度に向けては、今年度の取り組みと、令和元年度までの取り組みを併せて振り返り、新しい子供園作りをすすめていくこととなります。
10月の「親子で遊ぼう 元気タイム」を終え、アンケート等で保護者の皆さまから、たくさんのご意見を頂きました。例年通りの運動会の開催ができなかった中、新しい形での取り組みでしたが、親子でふれあいながら、体を動かすことを一緒に楽しむことができました。子供園での遊びや生活の中で育ってきた子どもたちの姿を保護者の方にご覧いただくことができ、子どもたちにとって、とてもうれしい時間ともなりました。一方で、他の学級の姿を見る機会や、たくさんの方に子どもたちの姿をご覧いただくことができなかったことを、どのようにお伝えしていくか、今後の活動や行事等計画を、どのように見直していくかという課題も残されています。
先日の避難訓練(引き取り訓練)の際にも保護者の皆様から、メール配信のこと、引き取りカードのことなど、ご意見をいただきました。また、ご家庭での緊急時の対応やお子さんやご家族その約束事など、取り組みの様子を知ることもできました。
杉並区教育委員会は、毎年「教育調査」を実施しています。今年は4月5月の臨時休業もありましたので、年明けに実施したいと考えています。園の経営計画や教育課程、日々の学級経営や指導計画の実施等について、皆様からのお声をお聞かせください。また、併せて園評価にもご協力ください。杉並区や子供園と保護者、地域の皆様との連携をさらにすすめてまいります。
子どもたちは「遊び」を通して、多くのことを学んでいます。そのことを具体的な姿としてご覧いただく機会として、毎年保育参観や行事を計画してきました。今年は、その機会が少なく、情報が不十分な点もあるかと思います。だからこそ、園だよりや学年だよりを通じて、少しでも具体的に保護者や地域の皆様にお伝えし、ご理解いただくことができたらと考えています。また、毎日の送迎の際も貴重な情報交換の機会です。遠慮なく、どしどしお声をお聞かせください。さらに今年は、PTAの活動も縮小して行っています。役員のみなさんは、毎月の定例会で、杉並区の状況や他の子供園の情報交換も行っています。園と保護者の皆さまとのパイプ役にもなってくださっています。見えない不安が多い昨今、みんなで情報を共有し、子どもたちのために、みんなのために、みんなで新しい生活作りを楽しみな
がら進めていきましょう。
まだまだ新型コロナウイルス感染拡大防止のための日々は続きます。家族
みんなで体調には、十分に気を付けて、元気いっぱい過ごしましょう。
ご家族の体調も遠慮なくお知らせください。
10月 自分で考えて行動する子Vol.2 副園長 大川麻弓
今年度の園内研究テーマ“自分で考えて行動する子”の育成のために、職員は毎日の保育内容を計画し、実践し、評価をして、翌日の保育に臨んでいます。
9月18日(金)に、共立女子大学教授 田代幸代先生を迎えし、職員が園内研究を行いました。田代先生には、18日、当日の子どもたちの姿から、幼児の“考える”ことについてご指導をいただきました。くま組、ぞう組の降園時刻変更にご協力いただきありがとうございました。
3歳児『この頃の“考える”は‘頭’で、よりも‘体’で考えている。』
泥だらけになった砂場で、うさぎ組の子どもたちは、素足になった足の裏で「ぬるぬるしている!」「冷たい!」などの泥の感触を味わっています。3歳児は、体全体を使って、偶然の出来事の中で多くのことを学んでいきます。だからこそ、体験が大切です。これまで保育の中で取り組んできた、水遊びや片栗粉粘土、泥遊びは、考えるための土台を作る大切な活動です。これからも伸び伸びと全身で感触遊びを楽しんでいきます。
4歳児 『友達の発した言葉に刺激を受ける。』
虫探しをしていた幼児の会話「ここにいるかなぁ。」「葉っぱに穴が開いているから、いると思う。」「あっちの葉っぱはどうだろう?」「よし、行ってみよう。」
4歳児は、友達や保育者の発した言葉をきっかけに、「どうだろう?」と疑問をもったり、「よし、やってみよう。」と自分で確かめようとしたり、「そうかもしれない!」と予想したりします。だからこそ、豊かな自然や遊びにたっぷりと出会わせることで、不思議だと思う心や試してみようと思う心を育てていきます。
5歳児 『友達からの刺激を、自分の中に取り込み、共有しようとする。』
保育室には、ハンバーガー屋さん、動物ふれあいごっこ、イモムシ広場など、それぞれ自分のしたい遊びに取り組んでいます。動物ふれあいごっこからチーターが出てきて、ハンバーガーを食べに行きます。イモムシを襲おうとすると、イモムシは慌てて隠れる家を作り始めます。
5歳児は、自分のしている遊びを十分に楽しみながら、友達からの刺激によって、新しい遊び方を見つけ、周りの動きに応じて自分の遊びを変化させていくことを楽しんでいきます。
幼児期に大切な学びは、ドリルで計算や漢字の数をこなすようなことではなく、遊びや生活を通して、自分からやってみたいと思ったことの中で課題を見つけ、自分なりの答えを出していくことです。子どもたちの“不思議”や“やってみたい”に寄り添っていけるとよいですね。