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令和4年度 園だより
11月 次の春に向けて 園長 五十嵐美緒子
久しぶりに3学年運動会を実施しました。
参観の数を制限させていただいたり、近隣小学校との日程が重なってしまったりし、保護者の皆様には、ご理解ご協力をいただき誠にありがとうございました。
保護者の皆様から、「(3学年の姿を見て)「うさぎ組(年少)の頃は、あんな姿だったのを思い出しました。」「これから、くま組(年中)さん、ぞう組(年長)さんのようになるのが楽しみです。」という声をたくさんいただきました。
子供園では、今でも運動会が続いているようです。
うさぎ組、くま組は、ぞう組から教わった♪勇気100%の体操を繰り返し楽しんでいたり、3学年の子どもが混ざってリレーをしたり、うさぎ組が踊った♪バナナなの?を踊るぞう組のかわいい姿が見られたり・・・。違いや互いの良さを感じ、憧れの思いを抱き、小さい相手には年長者としての意識もしっかりもつ。様々な姿に学びや成長を感じ“つながり”“かかわり”の大切さを改めて実感しました。秋の大きな実りです。
園庭ではサツマイモが大きく育ってきました。高円寺北子供園からいただいたカブトムシの幼虫も、もりもりと土を食べ大きく育っています。それぞれの学級では、春にむけて球根を植えたり、種を蒔いたりする準備がすすんでいます。
子供園の生活の中では担任だけでなく様々な職員が子どもたちとかかわる中で様々な種蒔きをしています。物の扱い方、遊びのコツ、あいさつの仕方、気持ちの切り替え方やちょっとした発見などなど・・・。看護師や栄養士から体の話や食べ物の話を聞くこともあります。ほかの学級の先生がかかわることもあります。PTA活動も小学生との交流も、つながりの中での種蒔きです。たくさんのつながりの中で蒔かれた種が芽を出し大きく育って、子どもたちの身となり、力となることを願っています。
種がしっかりと育つために水や栄養が必要なように、子どもたちの学んだことが力になるためには、安心感・安定感が欠かせません。子どもたちが“つながり”“かかわり”の中で、安心して過ごすことができるように努めてまいります。
ご家庭ではどんな種まきをしていますか?
春に向けて大きく育つことを共に支えていきましょう。
杉並区教育委員会ホームページが10月にリニューアルされました。
特に「杉並で学ぶ子どもたち」「地域とともに創る教育」「杉並教育ビジョン2022」には、
学校現場の様子が具体的に掲載されています。ぜひ、ご覧ください。
10月 みんなのなかの自分 主任教諭 中村咲希
先日、年長組は学級のみんなでエンドレスリレー(繰り返し走るリレー)をしていました。どの子も自分の走る順番を今か今かと待っていました。ところが、Aさんは自分の順番がきた ところで「やだ!もうやりたくない!」と、抜けていってしまいました。
Aさんにゆっくりと話を聞くと「負けそうだから…」「もう嫌だ…」・・・ぽつりぽつりと自分の気持ちを話し始めました。
Aさんは自分のチームが負けていると感じたようでした。
Aさんの気持ちを十分に受け止め、“負けたくない”“勝ちたい”という気持ちもとても大切だと伝えました。
そして「Aさんは負けたくないと思っているけれど、Aさんがいなくなったチームの仲間はどうなるかな?」と投げかけました。
Aさんは少し考えた後に、自分で涙を拭いて、リレーに戻っていきました。そして、何度も繰り返し走り、力を発揮しようとしていました。
9月になり、学級でリレーに取り組み始めた頃、ぞう組の子どもたちは、“自分が何色のチームになるか” “自分が誰と一緒のチームになるか”“自分が一緒に走っている友達より速く走っているか”と、“自分”のことを考えていました。毎日、リレーをする中で、“友達の走る様子”“チーム全体の走り”について関心が広がってきています。担任として、成長を感じてとても嬉しくなりました。
10月8日は運動会です。
年少うさぎ組、年中くま組の子どもたちには、いろいろな初めてのことに、先生や友達と一緒に取り組みながら、運動会を楽しんでほしいと願っています。
そして、年長ぞう組の姿を見て、「すごいな」「かっこいいな」と憧れの気持ちを感じて、「ぼくも!」「わたしが!」と真似てみたり、挑戦したりするきっかけになればと考えています。
年長組は“一人で自分が頑張る運動会”ではなく、『友達を感じて、学級のみんなと一緒に作り上げる運動会』を目指します。
運動会をしようという大きなめあてに向かって、一人ひとりが力を発揮し、力を合わせることで互いの良さを感じあい、
諦めずに最後まで取り組もうとする気持ちを育てていきます。
子どもたちが作り上げる運動会です。取り組みの過程から、
当日の姿、その後の姿も合わせて、
温かい応援をよろしくお願いいたします。