令和5年度 園だより

11月 秋の実り

 気候にも恵まれ連日園庭は、子どもたちが元気いっぱい遊んでいます。
 毎年の光景ですが、運動会を終えた後こそ自分たちの遊びとして、自分たちでリレーのトラックをかいたり、仲間を集めたりしながら、思い切り体を動かすことを、繰り返し、繰り返し楽しんでいます。また、うさぎ組、くま組が、ぞう組の仲間に入れてもらい、3学年の子どもが混ざってリレーをしたり、くま組が踊った♪ジャングルグルグルを踊るぞう組のかわいい姿が見られたりします。

・自分のやってみたいことを見つけ、自分から取り組もうとする姿(主体的な学び)。
・違いや互いの良さを感じ一緒に進めようとする姿、憧れの思いを抱き、同じようにやってみたいと感じ、小さいながらもやり取りしたりする姿、年長者は小さい相手としての意識もしっかりもって関わる姿など(対話的な学び)。
・ぞう組の子どもたちは、小さい子たちとの遊びだけでなく、対等な関係で真剣勝負をしたいとう気持ちをもち、それを実現するために仲間に声をかけ、チーム分けをして進めようとするなど、自分たちで遊びをつくり楽しもうとする姿(深い学び)。
 この様々な学びの姿が見られ、育ちを感じます。秋の大きな実りです。

 子どもたちの生きる力を育むために「何ができるようになるか」を目指すのではなく、「どのように学ぶか」を目指しています。

「どのように・・・」
それは・・・自分から(主体的)
   ・・・いろいろなものと関わりながら(対話的)
   ・・・より深めていこうとする(深い学び)姿を目指しています。
 この姿は、小学校以降の教育でも同様に大切にされている学びの視点です。
 幼児期の学びは遊びを通して積み重ねられていきます。
 子供園では、一人一人の子どもたちがやってみたいことをみつけ、いろいろなものや人、ことがら等と出会い、関わり、考えながら、学びを深めていくことができるように、工夫しています。
 園だよりの「〇月の保育」のページにも、各学年の育ちや教師の指導について、主体的で対話的で深い学びの視点で、具体的な保育の進め方について書いています。そうした視点からお読みいただけると、また、違った子どもたちの姿が見えるのではないでしょうか?
 新たな発見がありましたら、ぜひ、お知らせください。

10月 もうすぐ運動会   副園長 原 麻弓

いよいよ運動会が近づいてきました。
今年度の運動会のテーマは“冒険”です。

 うさぎ組の子どもたちは、ちびっこきょうりゅうに変身!
しっぽをふりふり、お肉を食べる姿が楽しみです。
 うさぎ組の保育室では、“きょうりゅうのたまご(?)”が見つかったそうです。生まれてくるきょうりゅうの大好きな遊びは何かな?

 くま組では、ヤシの木や果物がいっぱい実り、保育室がジャングルになりました。サルの“もんちくん”から届く手紙やプレゼントをきっかけに、体操や玉入れなどの体を動かす遊びにつながっています。ジャングルへの冒険が楽しみです。

 ぞう組は、絵本『エルマーのぼうけん』を学級で読み進めました。巧技台や一本橋などの用具を使って、エルマーのぼうけんごっこを楽しむ中で、絵本にはない自分たちだけの島を作り、得意技に挑戦中です。みんなの“パワー”を集めて、どうぶつじまを目指します!

 どの学年も、運動会当日のために活動を進めるのではなく、子どもたちの遊びが楽しくなる仕掛けをふんだんに取り入れています。毎日の遊びの楽しさが運動会につながっていくと嬉しいです。“子どもは遊びの中で学ぶ”ことを大切にして、教師、職員が知恵を出し合って準備をしています。


=ある日の職員室=

○先生「きょうりゅうのしっぽをつけてどんな踊りが楽しいかな。」
 ⇒△先生「踊りの中にお尻をフリフリする動きを入れてみたらどう?」
◇先生「私も相談!作った果物をジャングルの遊びに取り入れたいんだけど…。」
 ⇒○先生「子どもたちが自分で取ったり付けたりできたらいいと思う。」
⇒☆先生「それなら、洗濯ばさみで留めるといいかも!」


 子どもたちが楽しんでいることを基本にしながら、運動会の活動を組み立てています。
 そこに、ぞう組の子どもたちの一人一役の係の仕事が加わり、子どもたちと先生たちの手作り運動会となります。
 運動会当日までの子どもたちの遊びの様子も公開日誌や学年だより等でお知らせしていきます。併せてお楽しみください。