令和5年度 園だより

1月 活気あふれる一年に   園長 五十嵐美緒子

 12月9日に下高劇場を開催しました。 
 くま組・ぞう組が、自分たちだけの劇を教師と仲間と共に作り、表現することを楽しみました。
 年長ぞう組の表現は、見ていただく方にも(仲間同士にも)分かるように繰り返し取り組む中でヴァージョンアップしてきました。そのおかげで、大きな拍手をいただき達成感や満足感を得ることができました。年中くま組の表現は、自分たちなりにやってみたいと感じたことを動きや言葉で表現していました。また、同じ役になった友達と一緒に声を合わせたり、同じ動きを楽しんだりすることがとても楽しく、それが満足感につながっていました。年少うさぎ組は2月に劇場を計画しています。先生と一緒に学級のみんなが“〇〇になって”(〇〇のつもり)“ここは△△っていうこと”(モノや場を見立てて)遊びながら進めていきます。〇〇のつもりやいろいろ見立てたりすることの楽しさを感じ、その楽しさの世界の中で表現する楽しさを感じることができたらと考えています。それぞれの育ちに応じて表現の仕方も育っていきます。
 幼児期はまだまだ表現する力も幼く、大人には読み取りきれないものもたくさんあります。子どもたちの素朴な自己表現や表現しようとする心情をしっかりと受け止めてあげたいと考えています。様々な生活経験や育ちに応じて、子どもたちは様々な表現を楽しむことができるようになります。

 2024年・令和6年は辰年です。「辰」は“しん”とも読み“振動する”という意味につながるそうです。陽の気が振動し、活力旺盛になって成長し、形がととのう年といわれています。子どもたちも元気いっぱいに動き自己発揮、自己表現をして、夢をかなえる一年になることを願っています。

12月 “子どもが育つ魔法の言葉”     副園長 原 麻弓

“子どもが育つ魔法の言葉”著ドロシー・ロー・ノルト

 世界中で愛読され、ベストセラーになった本です。すべてを読んだことがなくても、この言葉を聞いたことがある人はたくさんいるのではないでしょうか。

 『子は親の鏡』
 けなされて育つと、子どもは人をけなすようになる
 とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
 不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる  
 「かわいそうな子だ」と言って育てると、
              子どもは、みじめな気持ちになる
 子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる
 親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
 叱りつけてばかりいると、
        子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
 励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
 広い心で接すれば、キレる子にはならない
 誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
 愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
 認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
 見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
 分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
 親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
 子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ
 やさしく、思いやりを持って育てれば、
          子どもは、やさしい子に育つ
 守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
 和気あいあいとした家庭で育てば、
    子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる

 親としての私自身はこの言葉に反省するばかりです。でも、この言葉は反省するためだけにあるのではないとも思っています。
 「大丈夫、大丈夫。」と私自身を応援してくれる言葉でもあります。
 『子どもを育てながら、親としての自分自身も育っていきたい』
 答えを教えることだけが子育てではありません。
“誉める”“認める”“愛する”“見つめる”“励ます”一緒に悩み、一緒に考え、一緒に喜び合える親子のつながりを大切にしていきたいですね。

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