学校だより

平成27年度

3月号 持続可能な社会を目指して


 先日、小中学生環境サミット発表会が開催されました。昨年度までは「中学生環境サミット」として開催されてきたのですが、今年から小学生とともに取り組むこととなりました。高円寺中からは生徒会役員のみなさんが全校で取り組んでいるペットボトルのリサイクル活動とコンビニでのペットボトル回収の実態調査。COP21の取り組みと国・東京都・杉並区での地球温暖化対策について調査し発表しました。生徒の皆さんには各家庭からペットボトルを持ってきていただき、ありがとうございました。発表の概要については、生徒朝会で聞いていることと思いますが、当日も、しっかりと発表してくれました。今回の発表会の内容は、環境をいかに保全していくかについて。川と水からのアプローチ。生物、自然から考えるという3つの部門ごとに参加校が発表し、その後に討議をしていくという形で行われました。

 地球上では、多様な生物や大気、水、土壌などが有機的に結びついて循環を支えており、人類もまたその中でしか存在できません。そして、特に近年の人類の活動が、大気や水、土壌などを汚染し、生態系に対して大きな打撃となっていることも認識されていますし、地球環境が無限なものではないことも、多くの人々に広まりつつあります。地球の物質循環や生態系の破壊、ひいては社会の破綻を回避するために、私たちは、地球という有限な器の中で「持続可能な社会」を築いていかねばなりません。
 
 「持続可能」という理念は、1987年、国連の環境と開発に関する世界委員会の最終報告書「地球の未来を守るために」で提唱され、今日の地球環境問題に関する世界的な取組の基礎となっています。鉱物資源、化石燃料などの資源は有限です。資源の安定供給を確保するという観点からも、使用量の削減、回収・リサイクル、再生可能資源活用などの促進が必要です。また、化石燃料についても、太陽光エネルギーなどへの代替を目指していきたいところです。さらに、人間の活動によって排出される汚染物質量が自然の処理能力の範囲を超えてはならないということも忘れてはいけません。人間の活動により排出される二酸化炭素の量が森林等による吸収量を超えていることが、地球温暖化の大きな原因となっていることは明らかです。

 産業革命以降の社会は、機械設備を備えた大工場が人手をかけずに良質で安価な工業製品を大量に生産し、生産された工業製品を人々が大量に消費することで成り立ってきました。先進国は、こうした大量生産・大量消費のスタイルによって、かつてないほどの豊かさを手にしてきました。そして、発展途上国においてもまた、先進国のような豊かさを求めて、同じことが進んでいます。これを支える大きな原動力が、石炭や石油などの化石燃料です。化石燃料は、世界中で大量生産・大量消費化が進むにつれて、さらに大量に使用されるようになりました。このままのペースで化石燃料を使い続けた場合、近い将来、これらの資源は枯渇してしまうでしょう。数億年という長い年月をかけて炭素が植物の光合成などの生物の働きによって有機物として固定されることにより、地中に安定した形で貯蔵されてきた化石燃料を、私たちは産業革命以降のわずかな期間で使い切ってしまおうとしているのです。現代の社会は、有限な化石燃料を大量に使用し、自然の吸収能力を超えて二酸化炭素を排出した結果、大気中の二酸化炭素の濃度を増加させているのです。現代社会の現状は、持続可能な社会とはほど遠いのが現実です。
これからの社会を作っていくのは言うまでもなく児童‥生徒のみなさんです。人類の生存の基盤である生態系を守り、社会を維持していくために、二酸化炭素などの大気中の温室効果ガスの排出・吸収のバランスの取れた社会を構築していくという、たいへん大きな課題に果敢に挑戦していこうという、小中学生環境サミットの取組にみんなで知恵をしぼって協力していくためにも、今、自分たちのできることに取り組んでいきながら、将来の地球とそこに住む人々のことを考えながら生きていこうではありませんか。(橋本 剛)

1月号 あけましておめでとうございます

                              
 新しい年を迎えました。2016年、平成28年がスタートしました。生徒のみなさんは昨年までの自分の成長を改めて確かめ、家族・社会の一員としての自覚を高めていてくれていることと思います。今年がよい年になりますよう心よりお祈りしております。
さて、3年生のみなさんはいよいよ入試の本番です。冬休み中も元気に、しっかりと準備を重ねてきてくれたことと思います。試験当日ベストコンディションで望むことができるように、健康にも注意しながら、ラストスパートをかけていきましょう。
昨年末に、電車の中のテレビ(ドアの上に設置してあるものです)で「パスツールの言葉」という話題が紹介されていました。「白鳥の首フラスコ」で有名なパスツールがどんなことを言ったのかなと思い調べてみました。

 ルイ・パスツール(Louis Pasteur/1822年12月27日-1895年9月28日)ワクチンの予防接種という概念を考え出したフランスの生科学者、細菌学者。ロベルト・コッホと共に「近代細菌学の開祖」と称される人物であり、弱毒化した微生物を接種することで免疫を得ることができるということを発見。「ワクチンの予防接種」という感染症に対する予防法を開発した他、牛乳などの液体を60℃程度で数十分間加熱しバクテリアやカビなどの微生物を殺菌する「低温殺菌法」なども開発。また、微生物が病原体である可能性を発見し、スコットランドの外科医「ジョゼフ・リスター」が外科手術における「消毒法」を開発するのにも大きく貢献しています。

 そして、このパスツールの言葉ですが「偉大な人々は目標を持ち、そうでない人々は願望を持つ。」というものでした。生物分野、発酵そして、医学分野で大きな功績を残した科学者での言葉の重さをひしひしと感じさせてくれました。さらに「準備を怠るものには、チャンスは決して訪れない。」とも語ったそうです。「幸運の女神は、準備を終えた者のところにしか訪れない」など意訳も多くあるようです。
 
 よく、「夢を持とう」と言われます。この夢が行動の原点であることには間違いありません。夢は我々人間の行動の源です。しかし、その夢の実現が現実的にはかなり難しいことも多いことも事実で、願望に終わってしまうことも多々あります。偉大な人を目指すわけではありませんが、少しずつでも願望を実現に近づけていくためには。パスツールの言葉どおり、周到な準備が必要なのでしょう。スモールステップではありませんが、自らの願いを小さな目標に置き換えて、その小さな目標をひとつずつクリアしていくことで、少しずつ夢の実現に近づいていくことができます。試行錯誤の連続と検証実験の繰り返しはまさに科学の世界かもしれません。
多くの夢は実現できなくても困らないかもしれませんが、どうしても実現しなければならないことは「目標」にする必要があります。願望と目標の違いをしっかり定義し、達成しても次々に現れてくる新たな課題や問題にもあきらめることなく自分から取り組む人を目指すことで、多くのことが「夢で終わる」のではなく、「自らの責任」で成し遂げることができる人になることができるのです。新しい年の第一歩をそんな気持で元気に踏み出していきましょう。(橋本 剛)

3学期始業式

1学期終業式

 
 本年も1年間、本校の教育活動にあたたかいご支援とご協力をいただきありがとうございました。
 来る平成28年も、職員一同生徒たちの成長のために力をあわせて取り組んでまいりたいと存じます。新しい年もどうかよろしくお願いいたします。
                                     高円寺中学校 職員一同



11月号 わくわくフェスティバル


 今年のわくわくフェスティバルも、これまでの総合的な学習の時間の成果発表。合唱、手話を用いた校歌と区歌の発表、吹奏楽部の演奏。そして、阿波踊りと盛りだくさんの内容でまさに「わくわく」感いっぱいの行事となりました。さらに、杉並第四小学校、杉並第八小学校から児童のみなさんが参加してくださり、総合的な学習の時間での取り組みや、阿波踊りでの活動等について発表してくれました。ありがとうございました。

 高円寺中学校は平成29年度に創立70周年を迎えます。平成31年度には、杉並第四小、杉並第八小とともに施設一体型の小中一貫校となりますので、高円寺中学校としては最後の周年行事となります。平成9年度に創立50周年を迎え、冊子を発行し、記念式典を行っています。現在、70周年に向けて少しずつ準備を始めています。そこで本校の70年間という歴史の中で、文化祭はどのように変化してきたのか調べてみました。多くの中学校で運動会と文化祭、合唱コンクールの学校も多いですが、体育的な行事と文化的な行事が行われています。高円寺中の運動会は昭和22年の開校の年から杉八小の校庭を借りて開催しています。文化的な行事は昭和26年 開校5年目の「学芸会・校歌発表会」が最初のようです。今回のわくわくフェスティバルでも昨年の区歌に加えて校歌も手話をつけて歌ってくれました。ちなみに校歌は、信時潔さんが作曲しました。信時さんは山田耕筰さんらとならぶ作曲家で、高円寺中校歌は1951年、64歳の時の作品です。作詞は藪田義雄さんで、北原白秋のお弟子さんです。その後は昭和48年になりますが、「音楽祭」となっています ステージで合唱している写真が紹介されているので、おそらく合唱コンクールのような行事になっていったのではないかと思います。さらに平成9年の生徒会活動の中では高円寺中の3大行事として 運動会、夏休み明けの文化祭、3月の合唱祭(セシオン杉並で開催)が紹介されています。

 そして平成16年度の卒業アルバムでは 今と同じわくわくフェスティバルとなっていたので今の形で10年以上つづいているものと思います。毎年最後に生徒による「阿波おどり」の発表があるのですが、今年は杉八小学校と杉四小学校の阿波踊りの取り組みについての発表が新たに加わりました。杉四小では杉の子連で子供園の園児とともに阿波踊りに参加しています。杉八小は総合的な学習の取り組みとして、阿波おどりの歴史を学び、アンケート調査を行い、自分たちにできることを考え、実行しました。そして、問題のひとつが「便乗ごみ」であることがわかり、その解決に向けて、ポスターを作り、ちらしを配り、区長さんへ要望し、当日もボランティアとして活動しました。これからの「わくわくフェスティバル」のあり方に大きな提案をいただいた発表でした。来年「東京高円寺阿波おどり」は60回目を迎えます。高円寺のまちの学校として、さらにすばらしいイベントにしていくためにも、子供園、3つの学校や地域が力をあわせて取り組んでいこうと思うとさらにわくわくしてきます。(橋本 剛)

9月号 2学期スタート


 夏休みが終わり、意外に涼しい9月1日を迎えました。今年度から3学期制としたため、1学期末に通知表をお渡しし、パワーアップ教室と並行して面談を行いました。担任の先生との面談では、1学期の反省に基づき、夏休みの過ごし方、2学期に向けての方向性など相談できたのではないかと思います。
2学期が始まり数日間が過ぎましたが、大きな問題もなく、みんな充実した夏休みとすることができたようです、幸いあまり気温が上がらないので、スムースに2学期がスタートしました。中学校の2学期はどの学校でも大きな文化的行事を行っていますし、区内の全中学校で行う連合文化祭も11月に予定されています。1学期の運動会同様、各学級・学年での取組が続く中、学習面でも今までの学習をより深めていく時期になっていきます。2回のテストもあり、3年生にとっては大切な学期となります。そこで、新しい学期を迎えた今、次の3つのことを再確認し、充実した4ヶ月間にしていきましょう。

豊かな心と体をつくろう

 平成25年6月に公布された「いじめ防止対策推進法」でいじめについて明確に定義し、いじめを防ぐための基本方針、いじめ防止に関する措置などを示し、かつ重大事態への対処についてまで規定しているのにも関わらず。ネットで「いじめ事件 2015」などと検索すると、実に多くの記事が出てきます。なぜ。絶対に許されない行為であるとわかっているはずのいじめがなくならないのでしょうか。杉並区でもこの夏で3回目となる「生徒会サミット」で、全校の中学生がこの問題を考え、様々の対応について話しあっています。高円寺中でもいじめをなくす雰囲気をつくるために、ありがとう。頑張って、挨拶のことばの3つをHappy Wordsとしています。学年はじめにもいろいろ小さなトラブルがありましたが、この2学期は心をより豊かにしていくために、自らを律し、他人と共に協調して行動し、他の人を思いやる心や、感動する心を育てていきましょう。

よく学び深く見つめよう

 この部分はみなさんの多くが弱点としているところです。みなさんは1学期の観点別評価等をもとに今学期の学習計画を策定しているでしょうか。これから1学期に実施した学力調査が戻ってきます。担任の先生もアドバイスしてくれますが、客観的な学力調査から自分自身の分析をしてください。そして、強い部分を伸ばし、弱い部分を強くしていくことで さらに自分に自信をもつことができます。今学期、各教科の先生方には沢山宿題を出してくださいとお願いしてあります。出された宿題はかならずその日のうちにやり、期限までに提出してください。各教科の先生がコメントをつけてかえしてくれます。そんなヒントをもとに今学期は「自分1人で、自分の家で学習できる生徒」を目指して下さい。

たがいに助け高めあおう

 これはみなさんが最も得意としているところです。今学期も多くのボランティア依頼がくることと思います。また、高円寺中を会場にいろいろなイベントも企画されています。昨年も関心したのですが、わくわくフェスティバルでは3年生を中心に、合唱や阿波おどりなど、小学生を含めての取り組みはまさに助け、高め合うそのものです。今年も今から楽しみです。(橋本 剛)

7月号 1学期を終業します

 高円寺中学校では、今年から今までの2期制を3学期制に変更します。2・3年生の皆さんは今まで7月には通知表がありませんでしたが、今年は1学期の評価をもらい、夏休みとなります。1年生のみなさんにとっては小学校と同じですので変わりないことと思います。学校はまもなく夏休みを迎えますが、今学期の評価をもとに、担任の先生と面談し、夏休みを上手に使いながら、2学期に向けての方向性を確認してください。特に3年生のみなさんは、この学期末の評価と復習確認テスト結果から、現在の自分の学力を把握し、夏のパワーアップ教室をはじめとし、力をつけていくための努力を惜しまない夏を過ごして下さい。必ず秋には効果を実感することができます。

ペットボトルの回収にご協力を

 7月の朝会で、環境学習サポーターの先生からお話を聞きました。杉並区では今までも中学生環境サミットなどで、全小中学校で環境学習を進めてきました。さらに、高円寺中学校では、杉並第八小学校とともに環境問題に取り組んできました。昨年度は全校生徒のみなさんの意識調査をお願いしたほか、卒業していった3年生では、「寒い体育館でいかに暖かく過ごせるか」をテーマに実験に取り組んでいただきました。今年も今後、みんなで考えていきたいのがこの「環境問題」です。この問題は多岐にわたっており、根本的なところから考え始めるとなかなか難しいことも多々あるものの、今できることもたくさんあることも事実です。普段の学校生活でも、教室の通気に注意したり、エアコンをつける気温に気をつかい、使用していない教室の照明を消す。水は出しっ放しにしない。など、学校、家庭ともに取り組んでいる人がほとんどだと思います。今年はこれらの取組に加えて、中学生にとっても身近な飲料用ペットボトルの資源化について、社会や家庭でどのような課題があるか考え、中学生としてできることについて考えていきたいと思います。みなさんが飲み終えたペットボトルを洗い、乾燥させたものを学校に持ってきて下さい。よろしくお願いします。今年の杉四カンパニーでもペットボトル素材のエコバック開発について発表されていました。

 多数のボランティアに感謝します

 7月5日には中学生レスキュー隊の発足式と合同訓練がありました。高円寺中からも多くの隊員が訓練に参加してくれました。また、7月6日放課後、社会を明るくする運動の街頭広報活動を行いました。毎年多くの生徒がボランティアとして活動に協力してくれていますが、今年も多くの人が協力してくれました。ありがとうございました。どの中学校でもボランティア活動に取り組んでいますが、これほど多くの生徒が協力してくれる学校はそうはありません。これからも小学校や地域などから多くのボランティア依頼があると思いますが、ぜひみなさんの力を貸して下さい。
※夏のボランティア体験2015の参加者を募集中です。詳しくは「ぼらせんjp」でクリック

ネットトラブル防止に向けて

 7月11日、ネットトラブル防止に向けて東京都ファミリーeルール事務局より講師の先生をお招きし、ネット学習会を行いました。1時間目は世界で30億人の人が使っているインターネットについて基本的なことを講師の先生から伺い、被害者にも加害者にもならないために注意すべきことを確認しました。そして、その話を受けて、各学年ごとに「ルール」をみんなで話し合いました。今日話し合ったルールをもとに、学校全体のものにしていくことができそうですし、杉中P協からの「すぎマナ」も配られました。ぜひ、各ご家庭でも話し合う機会を設けていただければ幸いです。
※すぎなみネットでトラブル解決システム開設 ネット上を含むいじめやトラブル等についての相談。携帯やスマホの不適切な使用に危険性やトラブルの回避について。ネットトラブルのQ&Aなどについて24時間365日受け付けるスマートフォンのアプリです。いじめ電話レスキュー(月〜金 0120-949-466、祝日 080-8825-0119)とともに困ったときにはご連絡ください。(橋本 剛)

6月号 小中交流リレー

5月号 いじめは絶対に許さない

 新しい年度が明けて1ヶ月たちました。新たな人間関係を作っていく上で絶対にあってはならないのが「いじめ」です。この「いじめ」の問題は、心豊かで安全・安心な社会をいかにしてつくるかという、学校を含めた社会全体に関わる国民的な課題です。とりわけ学校においては、いじめ問題に適切に対処し、生徒が安心して学校生活を送ることができるようにすることが求められています。

 東京都のいじめ防止対策推進基本方針では、学校におけるいじめ問題を克服し、生徒の尊厳を保持する目的のもと、東京都、区市町村、学校、家庭、地域住民その他の関係機関が相互に連携することとしています。また、いじめ防止対策推進法(平成25年制定)や東京都いじめ防止対策推進条例(平成26年条例制定)等に基づき、いじめの未然防止、早期発見、早期対応及び重大事態への対処のための対策を総合的かつ効果的に推進するための基本的な方針を定めています。

 この基本方針において「いじめ」とは、当該生徒が在籍する学校に在籍しているなど、その生徒と一定の人的関係にある他の生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含みます)であって、当該生徒が心身の苦痛を感じているものを「いじめ」と規定しています。いじめは、いじめを受けた生徒の教育を受ける権利を著しく侵害し、その心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を及ぼし、いじめを受けた児童・生徒の心に長く深い傷を残すものであり、絶対に許されない行為であり、全ての生徒は、いじめを行ってはならないのです。

 杉並区でもいじめを生まない、許さない学校づくりを目指して生徒会サミットを中心に様々の取組を続けています。また、各学校では生徒からの情報やいじめの徴候を確実に受け止め、いじめられた生徒が安心して学校生活を送ることができるようにするため、いじめられた生徒を組織的に守り通す取組を徹底することとしています。さらに学校では、周囲の生徒がいじめについて知っていながらも、「言ったら自分がいじめられる」などの不安を抱えているケースのあることも直視し、勇気をもって教員、保護者等に伝えた生徒を守り通すとともに、周囲の児童・生徒の発信を促すための生徒による主体的な取組を支援していきます。

 さらに、いじめが複雑化・多様化する中、学校がいじめ問題を迅速かつ的確に解決できるようにするため、保護者や地域、関係機関と連携し、社会総がかりでいじめ問題解決に向けて取り組む必要がありますので、何か心配なことや、いじめの情報を得た場合には、すぐに連絡、相談をお願いいたします。

右上の参考資料 (都のいじめ調査結果より) 
回答18591人の内、何らかのトラブルにあった人が2605人。全体の約14%。多いと思いませんか。

すぎなみいじめ電話レスキュー
0120−949−466
月曜日〜金曜日 10時〜午後7時

4月号 平成27年度スタート


 平成27年度がスタートしました。お子様のご入学、ご進級おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。今年度も、どうぞよろしくお願いいたします。今日の始業式は2・3年生だけですが、明日の入学式で35名の進入生を迎え、今年度は1年生35名、2年生29名、3年生35名、計99名となります。学級編制上では各学年1学級ずつになりますが、基本的に各学年とも2つのクラスにしてあります。実際の運用しては適宜1学級、2学級その場に応じて展開していく予定でおり、学年集団として育てていくという姿勢で学年学級経営にあたっていきたいと考えています。

 高円寺のまちの高円寺中学校は、地域に根ざした学校として、多くの卒業生や地域のみなさまに大切にされてきました。今年も生徒数99人という小さな学校にかわりはありませんが、生徒同士とても仲が良く、一人一人の生徒へのきめ細やかな指導の継続を目指してまいります。いつも感じることですが、小さな学校ならではの一体感のような暖かさが伝わってきます。高円寺中学校に集う生徒たちの健やかな成長のために、教職員一同努力する一方、地域、子供園・小学校・関係機関等との連携をいっそう深め、新しい学校づくり、そしていいまちづくりへの貢献を目指して取り組んでまいりたいと考えています。

 本校の教育目標は今年度も「豊かな心と体をつくろう」「よく学び深く見つめよう」「たがいに助け高め会おう」です。今年度もこの目標を目指して取り組んでまいります。そのために、一人一人の生徒を大切にし、個々の生徒の成長を全力で支援してまいります。また、生徒、保護者、地域の皆様そして教職員の豊かな人間関係を基礎に引き続き心の成長も図っていきたいと考えています。
 
 今年度は特に「よく学び深く見つめよう」の項目を重視していきたいと思っています。「学び」の面では今年度より3学期制とし、長期休業前に学習をまとめ、休業期間を有効に使っていくことと、宿題等を活用し、基礎的な力をつけていく予定でおります。さら進路指導についても情報提供を全学年向けにしっかりと行うとともに、小論文や面接対策にも力をいれていくつもりです。あわせて、「互いに助け高め合おう」の部分で引き続き、多くの生徒のボランティア活動への積極的な参加をお願いしたいと思っています。学校の様子につきましては今年も学校ホームページで随時紹介してまいります。さらに、緊急時の連絡(防犯情報、気象状況による登下校時刻変更等の連絡、地震等への対応など)につきましては緊急連絡メールを活用してまいりますので、まだ登録されていないというご家庭につきましては、後日配布いたします文書をごらんいただき、登録してくださいますようお願いいたします。(橋本 剛)