令和3年度 園だより

5月 子どもの「やりたい」を大切に    副園長  大塚 玲華

 入園・進級からもうすぐで1か月が経とうとしています。子どもたちは、新しい環境に少しずつ慣れ、登園すると、自分が面白そうだと思った遊びをして、楽しむようになってきました。子どもたちが「面白そう」「やりたい」と心をわくわくさせて、遊びや活動に取り組むことができるように、保育者は毎日子どもの興味、発達、経験してほしいことなどを考えながら、環境を用意し、子どもと関わっています。

4月の半ばに、園庭に大きなこいのぼりが揚がりました。子どもたちは興味をもって、こいのぼりの大きさ、風に吹かれて元気に空を泳ぐ様子を見ていました。また、大きなこいのぼりに触ってみようとジャンプをしたり、登園すると「今日はお魚(こいのぼり)いる?」と保育者に聞いたりするなどの姿が見られました。子どもたちは、こいのぼりを見て様々なことを感じているようです。

園庭のこいのぼりを見て、子どもたちの心が動かされた頃、それぞれの学級で保育者がこいのぼり作りの環境を用意したり、保育者も関わったりして、「面白そう」「やりたい」と思った子からこいのぼりを作ることができるようにしました。いるか組は、何色のこいのぼりにするか、うろこの模様はどんな形にするか、グループで相談をして、つや紙やキラキラテープなどを使い、一つのこいのぼりを作りました。ぺんぎん組は鱗を糊で貼り、自分のこいのぼりを作りました。らっこ組は、四角や三角に切ってあるビニールテープ(鱗)を貼って、自分のこいのぼりを作りました。出来上がると、とても嬉しそうな表情をしたり、「先生見て!」と自分が(自分たちが)作ったこいのぼりを見せに来たりする姿がたくさんありました。また、楽しくて、いくつも作ったり、手に持って園庭を走ったりする子もいました。
 学年によって経験している素材や、活動の形は違いますが、「面白そう」「やりたい!」と心を動かし、自分から取り組み、出来上がって「やった!」という気持ちをもった点は同じです。

 このように、子供園では、子どもが自分から「やりたい!」という気持ちをもって、遊びや活動に取り組むことを大切にしています。「やりたい!」と自分から取り組み始めたことは、楽しさを感じ、夢中になって何度もしようとします。何度もする中で様々なことに気付いたり、「やった!」という満足感を得たりします。
 これらの経験は、これから先、自分で考えて行動することや、学びの基礎となっていきます。

 これからも子どもたちが「やりたい!」と心を動かして、夢中になって遊びや活動に取り組む経験を積み重ねて育つことができるようにしていきます。

4月 一人一人の笑顔が輝く成田西子供園  園長 齋藤 由美

 お子様のご入園ご進級おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
 春風が、ぽかぽか春を運んできました。成田西子供園の園庭では、チューリップや赤、青、黄色の色とりどりの花々が咲き誇り、元気いっぱいの子どもたちが大きくなったことを喜んでいます。
昨年度、成田西子供園10年目の節目となる3月に、33名の修了児を送り出しました。令和3年度は、らっこ組20名、ぺんぎん組29名、いるか組31名、全園児80名でスタートしました。
また、新しい先生もお迎えしました。ぺんぎん組担任 大川満里奈(おおかわまりな)先生、らっこ組副担任 太田瑞穂(おおたみずほ)先生、看護師 森貴美(もりきみ)先生を迎えた、新しい成田西子供園です。そして私、この春より石床美穂子園長の後任として、第5代園長を務めさせていただきます齋藤由美(さいとうゆみ)です。どうぞよろしくお願いいたします。
 成田西子供園では、心身ともに健康で、自ら考え主体的に遊びや生活に取り組むことができる幼児の育成を目指して、次のように教育目標を設定しています。
「◎げんきな子 かんがえる子 自分も人も好きな子」
今年度は、昨年取り組んだ「心も体も元気な子を育てるための環境の工夫」で学んだことを生かしながら「げんきな子」に重点を置いて取り組みます。
げんきな子・・・一人一人が、体を動かして遊ぶことが楽しい!体を動かすことが気持ちいい!と、伸び伸びと自分を発揮できる子。自ら体を動かし進んで運動しようとする子。自分の体を大切にできる子。
かんがえる子・・・不思議だな!やってみよう!おもしろい!と自分のやりたいことに取り組み、自分で考えるのって楽しい!とじっくり遊び込める子。
 自分も人も好きな子・・・友達と一緒に過ごすのが楽しい!力を合わせるのが楽しい!と、自分らしさを出しながら友達と互いを受け入れ合い、自分も人も大切にできる子。
 子どもたち一人一人が、身近な環境に興味関心をもって関り、やりたい遊びを存分に楽しむ中で、「子どもが子どもらしく」心も体もたくさん動かしながら自分らしさを発揮し、友達と育ち合ってほしいと願っています。
 また、併設の就学前教育支援センターと連携しながら、協働研究事業に取り組み、保育の充実を図ってまいります。
 職員一同常に、❝子どものために❞を第一に考え、『一人一人の笑顔が輝く子供園』を創るために力をあわせて取り組んでまいります。保護者の皆様、地域の皆様、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。