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令和4年度 園だより
9月 子どもの命を守る 園長 齋藤 由美
夏休みは、いかがお過ごしでしたか?コロナ禍ではありましたが、各ご家庭で工夫し、楽しい体験がたくさんできたのではないでしょうか。夏季保育には久しぶりに、そらグループおひさまグループの子どもたちが揃い、元気いっぱいにぎやかな声が響き渡っていました。
2学期は運動会や遠足、劇遊びなど、子どもたちにとってわくわく楽しい行事もたくさんあります。一人一人の子どもたちが力を発揮し、ぐんと成長する時期でもあります。夢中になって遊び、友達との関わりを楽しむ姿に共感しながら、一人一人が様々なことに挑戦し成長していくことができる保育を進めていきます。
子どもたちが、このように成長するためには、園生活が安全で安心して過ごせることが重要です。そのため園では、様々な想定で毎月避難訓練を行ったり、安全指導、安全教育を行ったりしています。
避難訓練では、火災、地震、不審者対応、プール遊び中の地震、Jアラート(弾道ミサイル)など、様々な想定で避難訓練を行っています。また、全員保育中、自分で選んだ遊びをしている時、長時間保育、午睡時など状況の想定も変えて行っています。保護者の方にもご参加いただき、引き取り訓練も行っています。6月には大きな地震が起きたことを想定し緊急メール(すぐメール)を配信しての訓練を行いました。9月2日には、地震が起きることを想定して迎えに来ていただく訓練を計画しています。9月1日は、「防災の日」です。この防災の日は、1923年9月1日に関東大震災があったことが由来しています。9月1日から一週間は、防災週間です。こうした訓練は、子どもたちの命を守るための訓練です。ぜひ訓練をきっかけに、ご家庭でも子どもたちが自分で自分の身を守るために何ができるのか考えてみてください。
毎月の安全点検では、職員がペアになり、園の様々な箇所・遊具など、危険という観点からチェックを行い、環境を見直し改善しています。幼児がけがをしたり、生活していて危険を感じたりしたときには、すぐに園の職員全体で共有し、幼児への安全指導を行っています。また、幼児が危険な状況を自分で判断し身を守る力を育てていくことも大切です。たくさん体を動かして遊び、自分の体を思うように動かしたり、遊びや生活の中で具体的な体験をして危険を回避したりできる力を育んでいます。
園の出入りをする門についても、飛び出しをしない、不審者が入ってこないよう開けたままにしないなど、引き続き保護者の方にもご協力をお願いいたします。
子供園が、子どもたちにとって安心・安全で、楽しく充実した毎日が過ごせる場となるよう職員一同力を尽くしてまいります。2学期もご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
8月 子どもの「夢中」を支えるもの 副園長 大塚 玲華
今日で一学期が終わりますね。子どもたちが入園・進級してか4ヶ月。その間に、どの学年の子どもたちも「この遊びが好き!」と自分が好きな遊びができたり、夢中になって遊んだりする姿が見られるようになりました。製作でステッキや飾り、動物を作る、おばけのショーごっこ、虫探し、マルチパネルのお家作り、砂場での水遊び、アイドルショーごっこ、お店屋さんなど、好きになったり、夢中になったりするものが一人ひとりにしっかりとあります。
そんな子どもたちの姿を見ていると、現在小学4年生になる息子の幼児期をしばしば思い出します。私の息子が通っていた園で夢中になったことは、「虫」でした。ダンゴムシやてんとう虫、蝶々、夏になると、園庭の木にたくさんのカブトムシが現れるなど、自然が豊かな環境だったこともあり、虫を見つけることや、触れること、じっくりと見て遊ぶことに夢中になりました。虫との出会いをきっかけに、生き物を大切に扱ったりする気持ちや、知識、世話をするようになりました。それだけではなく、「自分だけの虫が欲しい!」と今まで全く興味をもたなかった製作や描画に取り組み、虫作りをするようになりました。虫作りは、空き箱を組み合わせたもの、ペンをもった指先を上手にコントロールさせながら、細かく描画したもの、完成図を予測して、平面に展開図をかき、切って組み合わせて立体にしたものなど様々です。作った虫を飾る時に「(その虫の)名前も飾りたい」と文字に興味をもつようにもなりました。友達と作った虫を使って遊ぶ中で、言葉で自分の考えや思ったことを伝え合うこともできるようになりました。大好きな「虫」という、たった一つのことが、自然との関わりや生命尊重、自立心、思考力、図形や文字等の関心、豊かな表現、言葉による伝え合いなど、様々な経験につながっていった園生活でした。
息子を通して、私自身も新たな発見や面白さがあり、現在に至るまで一緒に虫の世界を楽しんでいます。
子どもたちの姿を見ていると、様々なことに興味をもって遊ぶことと同じくらい、一つのことを、とことん好きになることの大切さも感じます。そして、とことん好きになる楽しさを支えるのは、子どもを取り巻く環境だけではなく、驚いたり、喜んだり、楽しんだり・・・一緒に心を動かしてくれる、受け止めてくれる大人の存在だと考えます。
夏の間、幼児期の「今」しかない親子の時間を是非楽しんでください。子どもが好きなこと、夢中になっていることは何ですか?体を動かすこと、絵本、製作、虫、水遊び、料理・・・色々あると思います。子どもの世界にじっくりと付き合って、一緒に心を動かしてみてください。子どもだけではなく、大人自身も世界が広がるかもしれません。
夏の間、親子の時間を楽しんで、また一回り大きくなった子どもたちに会えるのを楽しみにしています!