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令和4年度 園だより
11月 家庭や地域社会と共に 園 長 齋藤 由美
運動会では、大勢の皆様に応援いただき、ありがとうございました。運動会の取り組みを通して、一人一人の子どもたちがのびのびと体を動かし、存分に力を発揮することができました。運動会を終えて、子どもたちは、一段とたくましく育ってきました。新しいことに挑戦したり、友達や学級みんなでする活動に意欲的に取り組んだりしています。
昨年、一昨年と新型コロナウィルスの影響で、園でのお子さんの様子をご覧いただく機会をもてませんでした。今年度は、いろいろな場面で、保護者の方に保育ボランティアにお越しいただき、一緒に活動をしながら子どもたちの様子を見ていただく機会を作っています。年長組では、運動会の旗づくりに向けて草木染をしました。保護者ボランティアに、子どもたちの絞りや鍋で煮て染める作業をサポートしていただき、当日は、素敵な旗を飾ることができました。ありがとうございました。絵本の読み聞かせ、鬼遊びや釘打ちの見守り、土仕事などいろいろな機会にお手伝いをいただいています。一緒に活動していただくことで、子どもたちが経験していること、学んでいることを共有し、知る機会となればと思います。
また、今年度は未就園児の会“なかよし広場”を再開しました。親子でままごとやプラレール、製作、滑り台などやりたいことを見つけて遊んでいます。片付けた後は、保育者とわらべ歌を歌ったり、大型絵本を見たりしています。なかよし広場は、在園児保護者のボランティアに加え、卒園児保護者の八重桜の会の方が支えてくださっています。準備や片付けだけでなく、先輩保護者として、子育ての相談や園生活の話から園紹介などもしてくださっています。未就園児の保護者にとっては、地域の先輩お母さんに話を聞くことができ、安心できる貴重な機会です。成田西子供園地域の保護者が支え合い繋がっていくのを感じます。
PTAでは、9月にこども園まつりに向けて係の方を中心に、準備や当日のお店屋さんなど、ご協力いただきました。浴衣や甚平を着て参加したお子さんも多く、子どもたちは、日常とは違う楽しい経験をすることができました。
10月23日日曜日には、杉並第二小学校で、2年ぶりに“はっぴいフェスティバル2022”が開催されました。子育てプラザが中心となり、地域のさまざまな団体や保護者が協力して開催し、地域の繋がりを深めていくことを目的として行われました。当日、子供園は、ワニワニパニックを出店しました。日曜日でしたが、地域委員の皆さんがはっぴをきて、大勢の子どもたちを楽しませてくださいました。同じ部屋には、保育園のお店や杉並警察のお店も並んでいて、同じ地域で子どもたちを育て見守る方々と繋がる機会となりました。
子どもたちを豊かに、そして健やかに育てていくためには、家庭、地域、子供園がそれぞれの役割を果たしながら共に力を合わせていくことが大切です。
子供園では、これからも、幼児の心を揺り動かすような豊かな体験が得られる保育に取り組んでいまいります。そして、園での教育・保育を園だよりやホームページ、保育参加などを通して家庭や地域に発信していきます。
子どもたちの豊かな体験、健やかな成長、みんなのしあわせを願い、園と家庭、地域が力をわせていきましょう。今後もご協力よろしくお願いいたします。
10月 体を動かす大切さ 副園長 大塚 玲華
まだまだ日差しが強い日もありますが、涼しい風を感じることも増え、徐々に秋らしくなってきているようです。体を思い切り動かすのに気持ちがいい季節となりました。
よく「体を動かすことは大事!」という言葉を聞くかと思います。なぜ体を動かすことが大事なのでしょうか。文部科学省により策定された「幼児期運動指針」のガイドブックには、幼児期に体を動かすことの意義として、「体力・運動能力の基礎を培う」「丈夫で健康な体になる」「意欲的に取り組む心が育まれる」「協調性やコミュニケーション能力が育つ」「認知的能力の発達にも効果がある」と書かれています。つまり、運動面、健康面はもちろん、意欲的に活動したり、人と関わったりして豊かな人生を送る基盤をつくるために、体を動かすことが大事だということです。
では、「体を動かす」とは、どんなことをすればいいのでしょうか。幼児期は、自分の思うように巧みに体を動かす「運動コントロール能力」が急激に発達する時期です。運動コントロール能力を高めるのは、運動の「多様性」であるとされています。特定のスポーツで、限られた動きを繰り返し行うのではなく、様々な体の部位をいろいろな方向に、いろいろなスピードやタイミングで、力の入れ方を様々に変化させて多様な運動をすることが大切だということです。そう考えると、運動を幅広く経験することが有効だと言えます。
子供園では今、氷鬼やリレー、サッカーごっこ、お家ごっこ、砂場遊び、動物ごっこ、巧技台などの遊びが行われています。その中で、走ったり、よけたり、止まったり、相手の動きに合わせて動いたり、ボールを蹴ったり、ネコになって四つん這いになって移動したり、ウサギになって跳ねたり、砂場でしゃがんだり、積み木を運んだり…ここには書ききれないくらい様々な動きを経験しています。そして、ただ動くだけではなく、友達と遊ぶことを通して、ルールを守ったり、自分の気持ちをコントロールしたり、互いに受け入れ合いながら、力を合わせていくことも経験しています。
このように考えると、幼児期に求められる「体を動かす」という経験は、遊びを通して満たされていくことがわかります。
遊びは、自分から「やりたい!」「楽しい!」と思って繰り返し繰り返し行われます。体を動かす遊びも同じです。それだけ、体の様々な部分を動かしたり、内面的な育ちの経験を多く積み重ねることができるということです。
子供園では、子どもたちが自発的に楽しみながら体を動かすことができるように、環境や活動を工夫しています。
10月にある運動会も同じです。「やりなさい」と練習する時間を設けるのではなく、遊びの中で自発的に体を動かす楽しさを積み重ねながら、体も心も成長した姿を見ていただく運動会となるようにしています。運動会が楽しみですね!ぜひ、そのような子どもたちの姿をご覧ください。