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令和4年度 園便り
5月 心の栄養が、一人ひとりの力となるように 副園長 大萩 純子
4月の園庭には、たくさんの花が咲き、子どもたちに春の訪れを伝えていました。特に桜の木は、長年たくさんの子どもたちの姿を見守りながら、大きくなってきたと感じられるほど、ごつごつとした大きな幹と根の姿をしています。桜の花びらは、優しい花吹雪となって、園庭で遊ぶ子どもたちの頭上に降り注ぎました。すると、新学期の生活に不慣れな様子の子どもたちも、思わず「きれい!」と言って駆け寄り、花びらを拾って遊んだり、そのそばにいた子ども同士で微笑んだりしていました。葉桜になったころ、次は自分の番だよと、言うかのように今度は八重桜も咲き出しました。子どもたちは、地面に舞い降りた八重桜の花弁を砂場に持ち寄って、砂場のごちそうの飾りつけにして楽しんでいました。それらは、身近にある自然のきれいさや、自分の思いついた遊びに使っていく楽しさを感じている素敵な子どもたちの姿でした。
また、門の前には、職員が前年から大切に育ててきたチューリップやパンジー、ネモフィラなどが、子どもたちを出迎えていました。登園時に不安げに立ち止まっていた子どもも、花のきれいさをきっかけに、園庭に進んで遊びだす姿がありました。また、花をはじめとする自然があることで、本園では様々な虫たちが住みついています。年中児や年長児の中には、花のそばに登場したアリや、ダンゴムシ、カタツムリなどを見つけて遊んでいました。小さな生き物を愛おしく思い、大切にする気持ちや、何だろうと図鑑を見て、調べる、調べたことを周囲の人に伝える姿も次々と出ていました。探求心につながるこの姿は、遊びの中でこそ得られる大切な学びのきっかけになっていました。
さて、先に触れた桜の木は今ではすっかり新緑がきれいな姿に変わっています。次の年の花の開花まで、お日様や土壌からの栄養をしっかり蓄えることでしょう。
子どもたちの成長を思う時、この自然の生長に似たことを、私は思い浮かべています。早く咲いてくれ・・・、早く大きくなってほしいからもっと伸びて・・・、もっとあの花と同じように咲いてほしい・・・などと急がしても、しっかりと根を張っていない時期に花は咲きません。それぞれが開花するのに適した生長の時期があります。それは、人も同じです。
子どもたちも、年齢や発達に適した時期に適した様々なことを経験し、それを心の栄養にしていくのです。すぐには、うまくいかないことも、ぐっと蓄えてこそ、一人ひとりの力となりその良さが花開く(力が発揮される)のです。はやく・・・、もっと・・・と急がずに、自ら様々なことに興味を抱き、遊びの中で心動かされたり、気付いたりして学びを得ていく姿を大切にしていきたいと思います。
そのためにも、子供園では、子どもたちが心動かされた時を見逃さずに保育に生かすとともに、発達に即した環境を整えて、子どもたちが自ら選んで遊び、学んでいけるよう日々の保育を工夫して参ります。
今後も子供園にご協力いただけますよう、よろしくお願いいたします。
5月 年少ことり組
登園時は保護者と別れがたくて涙が出ている子もいましたが、子供園の生活に少しずつ慣れてきたことで、保育者にも親しみをもち「見て見て〜」や「手伝って〜」などと甘えたり、一緒に楽しい遊びを見つけたりしています。保育者と一緒に繰り返し行っている朝の支度の場面では少しずつ“自分でやってみよう”という気持ちが出てきています。
今月は、一人ひとりが、安心して好きな遊びや好きな場所で過ごすことを楽しめるようにしていきます。保育室の遊びに加えて、園庭の草花や虫などの身近な自然物に出会う機会をもち、戸外で遊ぶ心地よさも感じられるようにしていきます。
5月 年中うさぎ組
少しずつ新学期、新入園の生活に慣れて、所持品の始末やお弁当の準備、片付けの仕方を知ると、自分からすすんで行う姿も出てきました。また体を動かして遊ぶことや、製作して遊ぶことなど好きな遊びをして楽しむ姿や、保育者に親しみを感じ、「これを作ったんだよ!」「一緒にやろう!」と自分から伝えたり、少しずつ新しい友達との関わりをもったりする微笑ましい姿も出てきています。
今月は自分のしたい遊びを見つけて、自分で選んだ遊びをじっくりと楽しんだり、保育者や同じ場にいる友達との遊びを楽しんだりできるように援助していきます。また、学級活動を通して、うさぎ組みんなで一緒に過ごす楽しさを沢山感じられるようにしていきます。
園庭で遊ぶことが心地よい季節になります。園庭の広い場所を使って体を動かすことを楽しんだり、身近な自然に触れたりすることも楽しめるようにしていきます。
5月 年長ぞう組
ぞう組になって1か月が経ちました。年中組までは使いこなせなかった遊具を使って自分なりに考えて遊ぶ姿や、友達と園庭で思い切り体を動かす姿、花びらなどの自然物を使った色水遊びで色の変化を楽しみながら遊ぶ姿などが見られました。
今月は、友達と共通のイメージをもって遊ぶ中で、自分の思いや考えを出したり相手の考えを聞いたりしながら、友達と一緒に遊ぶ楽しさを感じられるようにしていきます。
当番活動では、お休み調べ、誕生会の司会等、自分のやることが分かり、すすんで取り組めるようにしていきます。楽しかったことや友達とのことをおしゃべりしたいお子さんもいることでしょう。お家では、お子さんの言葉にゆったりと耳を傾けてあげてください。自分の気持ちを表そう!相手に伝えよう!!という姿につながっていきます。
また、ぞう組になって張り切っていた姿から疲れが出てくる時期でもあります。一人ひとりに寄り添い、支えていきたいと思います。
4月 元気いっぱい!笑顔いっぱい!楽しい高井戸西子供園 園長 川嶋 佳恵
お子様のご進級・ご入園、誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
高井戸西子供園の令和4年度は、3歳児17名、4歳児24名、5歳児24名、合計65名でスタートしました。3歳児は全員が新入園児になりますが、4歳児は、昨年度から在籍していた17名に7名の新入園児が加わったメンバー構成になります。5歳児は、子供園での年長者としての生活が始まります。みんなワクワク、ドキドキしながら新年度を迎えたことでしょう。現在も新型コロナウイルス感染が終息せず昨年度と同様に感染対策を踏まえた園生活となることが予想されますが、高井戸西子供園の職員一同、力を合わせ、遊びや生活の仕方を工夫しながら子どもたちが園に来ている時間は、楽しくて、面白くて、かけがえのない時間となるよう、力を尽くしてまいりますので、よろしくお願いいたします。
高井戸西子供園の教育目標は、自他を尊重し合い、対話する中で、物事に主体的に取り組み、心豊かに生活をする幼児を育成するためにということを基本方針とした、「あそびがすき」 「ともだちがすき」 「じぶんがすき」です。私は、この高井戸西子供園の教育目標が大好きです。それは、シンプルだけれど子どもたちの理想的な姿を表した、なんだかワクワクする素敵な教育目標だからです。今年度も遊びが充実するよう指導や援助を工夫し、『遊びの中の学び』を大切にしながら「あそびがすき」な子どもたちを育て、楽しさや面白さを思い切り感じる中で、友達とのつながりに喜びを感じ、友達と一緒に遊んだり生活をする中で、自他の違いを受け入れあいながら、自尊感情や自己肯定感の高い、自分を大切にできる子どもたちを育てていきます。
さて、ここで、幼児期に大切なことをお伝えします。
1つ目は、、安定した環境の中で「大切な自分」を実感することです。字が書けることや計算ができること、大人の言うとおりに動けることではありません。自分は愛されている、認められているという思いが、これからの成長の基礎となります。早くからの競争やその成果を比べることは、自分を信じる気持ちを失うことにもなりかねません。私たちは、一人ひとりの子どもの良さを大切にし、それを伝えて、「大切な自分」という思いを育みます。その育みの中でとても大切なことが、「遊び」です。幼児が目を輝かせながら取り組む「遊び」の中には無限の学びがあるといわれています。その学びがこれから迎える児童期や青年期の基礎となるのです。この時期にしか経験できない、夢中になって遊んだり、試行錯誤して遊んだりして、楽しくて楽しくてたまらない経験を繰り返し、自分の世界を広げていきます。そして、生涯の土台となる人格形成の基礎を身に付け、心豊かな子どもになっていくのです。
2つ目は、丁寧に生活習慣を身に付けていくということです。これは、大人になって身に付けるのはとても大変です。あいさつや感謝の言葉を伝えること、食事や睡眠をとること、子どもは子どもなりに社会のルールを守ること。そうしたことを身に付けて成長してほしいと思います。しかし、それが強制であっては身に付いていくことにはなりません。友達と共に生活する園生活の中で、保育者が「どうしたら気持ちよく生活できるのかな?」と投げかけ、幼児の気付きを促したり、「こうするとお互いに気持ちいいね。」「こうすると素敵だね。」と共感できる言葉がけをしたりすることで、自分たちできちんとした生活習慣を身に付けていけるようになるのです。この2つの幼児期に大切なことをいつも意識しながら、人生の土台となる人格形成の基礎を確実に育まれるようにしていきます。
さあ、新しい年度の始まりです。信頼される子供園になるために、園長を始め、副園長、幼稚園教諭、子供園保育士、保育介助員、用務主事、調理用務、朝夕保育補助、一時保育等、総勢25名の職員が、『すべては子どもたちのために』をモットーに『チーム高井戸西』として、一生懸命に子どもたちを見守り、支え、育てていきます。お子様の園生活のことで、少しでも不安を感じたり、育児に悩んだりすることがありましたら、遠慮なく担任や園長に相談してください。保護者の皆様と一緒に考えながら改善策や課題の解決策を探っていきたいと考えております。
幼児も、保護者も、保育者も、『元気いっぱい! 笑顔いっぱい!』の子供園を目指し、互いに深い信頼関係を築きながら、『仲間がいっぱい!』の温かな人間関係の中で、一人ひとりの子どもたちを心豊かに育てていきたいと思います。保護者の皆様や地域の皆様には、御理解・御協力を頂くことも多いと思いますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
4月 年少ことり組
入園おめでとうございます。子供園での生活がスタートします。
子供園で過ごすことを楽しみにしたり、おうちの人と別れて過ごすことに不安を感じたりして、子どもたちの心は、嬉しさと不安でいっぱいだと思います。保育者は、そのような子どもたち一人ひとりに寄り添い、ゆったりと関わり、子供園が安心して過ごせる場になるようにしていきます。
また、保育者と一緒に、身の回りのことをしたり、好きな遊具や気に入った場所で過ごしたりすることで、園生活の楽しさを感じられるようにしていきます。
4月 年中うさぎ組
入園・進級おめでとうございます。いよいよ「うさぎ組」での生活が始まります。
新しい先生や保育室、お友達に、ワクワクしたり、ドキドキしたりと、子どもたちの心は期待と不安でいっぱいだと思います。今月は、子どもたちの気持ちに寄り添いながら、「子供園で遊ぶのって楽しいな!」「子供園、好き!」と感じ、一人ひとりが安心して園生活を送れるようにしていきます。
慣れない園生活の疲れから、家では緊張が緩んで、少し甘えたい姿も見られるかもしれません。進級した子たちも、入園した子たちも、同じように、新しい場所で頑張っているのだなと温かく受け止めてあげてください。
4月 年長ぞう組
進級おめでとうございます。待ちに待ったぞう組の生活にワクワク、ドキドキ期待をしていることと思います。今月は、保育室の環境や生活の仕方が分かり、安心して過ごせるように整えていきます。
進級した嬉しさや張り切る気持ちを受け止め、新しい環境の中で自分のやりたいことや友達と一緒に遊ぶ楽しさをたっぷりと味わえるようにします。また、環境の変化に戸惑ったり緊張したりしているお子さんも、少しずつ自分の生活を取り戻し安心して園生活を楽しめるように支えていきます。
お休み調べや動物当番が始まります。保育者と一緒に取り組む中でやり方を知って、「自分たちもできた」という自信や大きくなったことを感じられるようにしていきます。