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令和6年度 園便り
5月 出会いの中で 副園長 大萩 純子
今年の春は、桜の開花が四月に入ってからでしたので本園の新年度はまさに桜満開、そして、ひらりと舞い降りた花びらはピンク色の絨毯のようにきれいに園庭を染めていました。子どもたちは桜の美しさに出合うと思わず駆け寄り、花びらを拾って集めながら、その手触りや色合いを楽しんでいました。本園ならではの自然との出合いの中で、新年度がスタートしました。
4歳うさぎ組、5歳ぞう組の進級児、転入園児は新しい学年での生活、3歳ことり組にとっては、全く初めての子供園生活が始まり、期待と緊張が入り混じった様子でした。ことり組は、おうちの人と別れる時には、離れがたい姿があったので、その様子をぞう組に伝えると、はりきって、登園したことり組を門で出迎えてくれました。そっとやさしく手をつないで保育室まで一緒に行き、朝の身支度の仕方を教えてくれたのです。相手の様子に合わせて自分なりに考えて「靴を靴箱にいれるんだよ。」「カバンはここに置くんだよ。」などととても丁寧に教えていました。ぞう組が教えてあげたことで、ことり組は、安心して身支度をすることができ、遊び始めました。その様子を見てぞう組の子どもたちはうれしそうでした。
ぞう組は、ことり組との関わりを通して、自分たちより小さい子たちに何かしてあげたいという気持ちがさらに出てきました。そこで入園と進級を祝う歓迎会をすることにしました。歓迎会では何をしたらよいかみんなで考えを出し合いました。そして、歌を聞かせてあげることと、プレゼントをあげることにしました。プレゼントは、動かして遊べるチョウチョウのペープサートにしました。かわいい年下のことり組やうさぎ組が喜んでくれることを思いながら、丁寧にチョウチョウの形に切り、クレパスで模様をかいてつくりました。
歓迎会当日には、ぞう組はウキウキとした表情でことり組、うさぎ組の保育室に向かいました。そして、自分より小さく緊張した様子の年下の子たちを前にし、手渡すときは、より一層お兄さんお姉さんらしい表情になっていました。ぞう組の子どもたちは、これからは自分たちが一番大きい組なんだ、と実感しているようでした。
ことり組、うさぎ組の子どもたちはぞう組の登場でドキドキしているようでしたが、素敵なプレゼントをもらうと、表情が和らぎ、すぐにチョウチョウのペープサートを動かし、嬉しそうでした。その様子を見ていたぞう組の中には「いい子だなあ〜。」と思わず微笑みながらつぶやく姿があったほどでした。子どもたちそれぞれが温かい気持ちになったようです。
子供園では、このような異学年の関わりも大切にしています。園庭やテラスなど様々な場所で、出会う機会も増えていきます。子どもたちが関わる中で相手の様子を感じて何かしてあげたいと思ったり、憧れの気持ちをもったりしながら、温かい気持ちや楽しい気持ちを感じたりするよう支えていきます。
5月 年少ことり組
4月の登園時は保護者と別れがたくて涙が出たり、不安な表情も見られたりしましたが、子供園の生活に少しずつ慣れてきたことで、保育者にも親しみをもち「見て見て〜」や「手伝って〜」などと甘えたり、一緒に楽しい遊びを見つけたりしています。保育者と一緒に繰り返し行っている身支度など生活に必要なことも少しずつ分かってきて「自分でやってみたい」という気持ちが出てきています。
今月は、一人ひとりが、安心して好きな遊びや好きな場所で過ごすことを楽しめるように幼児の興味に合わせて環境を用意したり、一緒に遊びながら楽しさに共感したりしていきます。保育室での遊びだけでなく、園庭の草花や虫などの身近な自然物に出会う機会をもち、戸外で遊ぶ心地よさも感じられるようにしていきます。
5月 年中うさぎ組
少しずつうさぎ組での生活にも慣れて、所持品の始末やお弁当の準備、片付けも自分からすすんで行う姿も出てきました。また、保育室や園庭で家や乗り物の場をつくって遊ぶ姿やじっくりと製作に取り組む姿、教師や友達とつくった料理を嬉しそうに食べ合う姿など、安心して自分のやりたいことで遊ぶようになってきました。
今月は自分のしたい遊びを見つけて、じっくりと楽しんだり、教師や同じ場にいる友達との遊びを楽しんだりできるように援助していきます。また、学級全体の活動を通して、うさぎ組みんなで一緒に過ごす楽しさを沢山感じられるようにしていきます。
園庭で遊ぶことが心地よい季節になります。園庭の広い場所を使って体を動かすことを楽しんだり、身近な自然に触れたりすることも楽しめるようにしていきます。
5月 年長ぞう組
4月は、進級し新しい環境にドキドキしながらも、3歳児のお世話や歓迎会や離任式、こいのぼり作りなど、様々な活動に張り切って取り組んでいました。
今月は、大型積み木や砂場のヒューム管などの新しい遊具も、子どもたちと一緒に扱い方を考えながら、使えるようにしていきます。
また、友達と関わって遊ぶ中で、自分の思いや考えを出したり、相手の考えを聞いたりしながら、友達と一緒に遊ぶ楽しさを感じられるようにしていきます。
誕生会の司会やお休み調べ、モルモットのお世話等の当番活動では、自分のやることが分かり、自分たちで進めていこうとする気持ちをもって取り組めるようにしていきます。
5月は、ぞう組になって張り切っていた姿から疲れが出てくる時期でもあります。保護者の皆様とも連携しながら一人ひとりに寄り添い、支えていきたいと思います。
4月 一人ひとりの歩みを大切にして 園長 石床 美穂子
お子様のご入園、ご進級おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。入園・進級した子どもたちを待ちわびていたかのように園庭の桜が咲き、花壇の花々も彩りを増し、子どもたちを祝福しています。
この3月、35名の園児を送り出しました。そして、令和6年4月。ことり組18名、うさぎ組は、1名を加え22名、ぞう組は、2名を加え25名、全園児65名で新しい1年がスタートします。一人ひとりの子どもたちの成長が楽しみです。
さて、教職員は6名を送り出し、この4月6名の教職員を迎えました。そして、私、4月から、前任の川嶋佳恵園長の後任として、園長を務めさせていただくことになりました石床美穂子です。高井戸西幼稚園の時に、3年間教諭として過ごした思い出の園に11年ぶりに戻ってくることができ、とてもうれしく思っています。どうぞよろしくお願いいたします。メンバーは、替っても高井戸西子供園で受け継げられてきたものは、変わりません。本年度も子どもたちのことを第一にして、教育活動に取り組んでまいります。
高井戸西子供園では、その役割を果たすため、令和6年度の教育課程で、自他を尊重し、物事に主体的に取り組み、それぞれの学びを分かち合いながら心豊かに生活する幼児を育成するため、次のように教育目標を設定し、一人ひとりの子どもたちの就学前の大切な時が充実した日々となるように努めてまいります。
教育目標
『 あそびがすき ともだちがすき じぶんがすき 』
幼児期にふさわしい生活の中で、主体的に身近な環境に関り、好奇心や探求心をもち、様々な体験をする中で、豊かな心と体を育てます。また、園庭の四季折々の自然に触れたり、遊びに取り入れたりする中で、自然の美しさや不思議さなどを感じ取る体験をし、豊かな感性を育みます。遊びや生活の場面で身近な人と関わり、様々な感情体験を通して、人と関わる心地よさを感じたり、相手を尊重しながら関わったりし、学級の一員として共に育つようにしていきます。さらに、小学校と実態に応じた互恵性のある交流活動を実践し、子どもの発達や学びの連続性を踏まえた教育を進めます。
そして、子どもたち一人ひとりの歩みを大切にし、健やかな成長のために、保護者の皆様や地域の方々と連携し、子どもたちの育ちを支え、見守っていきたいと考えています。教職員一同、力を尽くして教育の充実に努めてまいります。保護者の皆様、地域の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
4月 年少ことり組
入園おめでとうございます。いよいよ子供園での生活がスタートします。
子供園で過ごすことを楽しみにしたり、おうちの人と別れて過ごすことに不安を感じたりして、子どもたちは、嬉しさと不安でいっぱいだと思います。子どもたち一人ひとりの気持ちに寄り添い、ゆったりと関わりながら、子供園が安心して過ごせる場になるようにしていきます。
また、保育者と一緒に、身の回りのことをしたり、好きな遊具や気に入った場所で過ごしたりすることで、園生活の楽しさを感じられるようにしていきます。
4月 年中うさぎ組
入園・進級おめでとうございます。新しいお友達を迎え、楽しみにしていたうさぎ組での生活が、いよいよ始まります。
うさぎ組になってワクワク・ドキドキ、期待と不安でいっぱいだと思います。今月は、子どもたちの気持ちに寄り添いながら、うさぎ組でやりたい遊びを見付けたり一人ひとりが安心して園生活を送ったりして「子供園で遊ぶのって楽しいな!」と感じられるようにしていきます。
慣れない園生活の疲れから、家では緊張が緩んで、少し甘えたい姿も見られるかもしれませんが、新しい場所で頑張っているのだなと温かく受け止めてあげてください。
4月 年長ぞう組
進級おめでとうございます。2名の新しいお友達を迎え、ぞう組は25名でのスタートとなりました。楽しみでワクワクしたり、ちょっぴり不安になったり、初めはいろいろな姿が見られるかと思います。まずは、新しい保育者や環境に慣れ、一人ひとりが安心して過ごせるようにしていきます。
そして、進級した嬉しさや張り切る気持ちを受け止め、自分のやりたい遊びや友達と一緒に遊ぶことをたっぷりと楽しめるようにしていきます。また、保育者と一緒に遊具や保育室の使い方を考えたり、生活の場を整えたりしていきます。
また、年下の新入園児に関わり、手をつないで保育室まで連れて行ってあげたり、ロッカーの場所や身支度の仕方などを教えてあげたりします。その中で、小さい子に優しく接しようとする気持ちをもったり、自分たちが大きくなったことを感じたりできるようにしていきます。