令和5年度 園だより

1月 『絵本の読み聞かせ』 園長 齋藤 由美

新年あけましておめでとうございます。2024年、新しい年がスタートし、子供園に子どもたちの元気な声が戻ってきました。
年末から年始にかけては、交通事故や能登半島での地震による災害、羽田空港での衝突事故と、悲しいニュースが続きました。被害にあわれた方々へ、謹んでお見舞い申し上げます。被災された皆様が、一日も早く平穏な生活に戻られますことをお祈りいたします。
 さて、冬休みは、どのように過ごされましたか?家庭でおうちの方とゆったりお正月遊びを楽しんだ方もいるでしょう。クリスマスやお正月のおいしいご馳走をみんなで楽しく食べた方もいるでしょう。また、おじいさんやおばあさんのお家へ帰省できるようになり、親戚の方との触れ合いを楽しんだ方もいることと思います。年末年始を家族で過ごし、心が満たされて柔らかな表情で登園したお子さんが多いように感じます。人との触れ合いやかかわりは、心を温かくしてくれますね。今学期も一人一人にとって、嬉しい時も悲しい時も心の基地となり寄り添える存在となれるよう努めてまいります。
子供園では、1,2学期は保護者の方に保育ボランティアに参加していただき、様々な保護者の方と触れ合いやかかわりをもつことができました。特に絵本の読み聞かせには、多くの方が参加してくださいました。保護者の方の好きな絵本、我が子の好きな絵本、子どもたちが喜びそうだと選んでくださった絵本、どのお話も、子どもたちへの思いを感じました。子どもたちは、絵に見入ったり、物語の展開に心躍らせたり、おうちの方の読んでいる声や表情を楽しんだりしていました。言葉のリズムを楽しんだり、聞いた内容を自分の経験と結び付け、想像したり思いを巡らせたり。また登場人物になりきることで自分の未知な世界と出会い、ワクワクドキドキしたり、新たな世界に興味や関心を広げていったりしていました。
 絵本の読み聞かせを通して、言葉や心が育ちます。落ち着いてじっくりと見る集中力も培われます。また、読んでくれている人とお話の世界を共有し、心もつながっていきます。
 子供園では、3学期も子どもたちの発達に合った絵本を選び、毎日絵本の読み聞かせを行っていきます。そして、3学期も読み聞かせのボランティアを計画しています。ぜひ参加してみてください。また、園では毎週絵本の貸し出しも行っています。文字が読めるようになったお子さんでも、絵本を借りて帰ったときには、おうちの方の声で読んであげてくださいね。おうちの方との温かな心のつながりが感じられることでしょう。
今年度も、保護者の皆様とコミュニケーションを大切にしながら、子どもたち一人一人の遊びの充実や力の発揮を目指して、共に学びや育ちを支えていくことができるよう力を尽くしてまいります。2024年、成田西子供園が、昇り龍のように、勢いよく活気あふれる充実した1年になりますよう、今年度もご協力の程よろしくお願いいたします。

12月 『一緒に育ちを支える』  副園長 大塚玲華

 2023年もあと一カ月で終わりになります。


 4月から子どもたちは、遊びや行事などを通して、心も体も大きく成長してきました。らっこ組は、初めての園生活に慣れ、先生との関係ができて、安心して自分の思いを出したり、先生と何かをすることが大好きになったりしました。また、登園すると「この遊びをしよう」と思いをもって遊び始めることも多くなってきています。ぺんぎん組は、自分がしたい遊びをする中で、同じ遊びをしている友達と出会い、「この友達と一緒に遊びたいな」「一緒にいろんな会話をしたり、一緒に行動したりすることも楽しいと感じるようになってきています。いるか組は、友達と考えを出し合ったり、力を合わせたりして、遊びや行事の共通の目的に向かうようになってきています。また、じっくりと考え、試行錯誤しながら、粘り強く目的を達成しようとする姿も見られるようになってきました。きっとご家庭でも、我が子の4月の姿と、今の姿を比べてみると、「こんなところが変わってきたかな。成長したな。」という姿が出てくるかもしれません。


 この4月からの子どもたちの育ちは、園の保育だけではなく、保護者の方や、地域の方など、様々な人との関わりや支えもあってのものです。今年は、保護者の方には、保育参加参観や、行事の参観、読み聞かせや土作りなどのボランティアにご参加いただきました。保育参加参観や行事の参観では、子どもたちの姿を観ていただいたり、直接園生活を体験していただいたりする中で、子どもの育ちを共有したり、園や家庭での関わり方を共に考えたりする機会になったと思います。また、読み聞かせのボランティアでは、子どもたちにとって、新たな絵本に出会ったり、様々な方に読んでいただいたりする機会となりました。土作りのボランティアでは、子どもたちが種まきをして、植物の生長に興味関心をもったり、収穫を喜んだりすることにつながっています。


 保護者の方の関わりの他に、子供園では、地域の方と関わる機会もあります。来年の1月には、地域の方に獅子舞を見せていただいたり、2月末には琴の演奏をしていただいたりする予定です。地域の方のご協力により、子どもたちにとって、直接日本の伝統文化に触れ、知る機会となったり、様々に音色に触れたりする機会となります。


 このように、子どもたちは、保育者による子育とともに、保護者の方や、地域の方との関わりを通して、園生活での体験をより豊かなものにして、心と体を成長していきます。


 今年一年、保護者の皆様には、子供園の教育・保育にご理解とご協力、そしてご参加いただきありがとうございました。子どもたちの豊かな体験と、成長を支えることにつながりました。
 2024年も、子供園と保護者の皆様とで、子どもたちのより良い育ちについて、共に考え、共に支え、共に成長を喜んでいきたいと思います。
 来年も、どうぞよろしくお願いいたします。一緒に子どもたちを育てていきましょう!