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令和6年度 園だより
9月 心と体を育てる 園長 齋藤 由美
昨年に続き今年も猛暑となりました。皆さんは、どのような夏休みを過ごされましたか?
7月26日から8月11日にかけて、パリオリンピックが開催されました。お子さんと一緒に応援された方も多かったのではないでしょうか。今回のパリオリンピックでの日本選手の活躍は、めざましいものがありました。柔道・レスリングの強さ、体操競技では個人競技でありながらのチームワーク、フェンシングにやり投げ、バドミントン、乗馬、新しく種目に加わったブレイキンやスケートボード、スポーツクライミングなど、金メダル20個、銀メダル12個、銅メダル13個の45個と素晴らしい結果でした。一人ひとりの選手の頑張りや挑戦は応援している私たちの心を熱くし、勇気をくれました。選手たちは、日々大変な練習を重ね、4年に一度のオリンピックを目指して様々な努力を重ねています。この選手たちの挑戦し続ける強い心、諦めない心は、どのように培われたのか本当に尊敬します。そして、成田西子供園の子どもたちにも、柔軟で粘り強い、困難にも逞しく向かっていくことのできる心をもった子どもたちに育ってほしいと願います。
子供園では、夏の間にオリンピックの新聞記事を切り抜き、毎日掲示していました。おひさまグループの子どもたちは記事を見て、知っていること感じたことなどを話している姿が見られました。柔道の阿部詩選手の記事を見て「詩ちゃんいっぱい泣いてたよね。」「悔しかったんだよね。」「僕も見た、すごく泣いてた。」と大人が大きな声で悔し泣きをしている姿がとても印象的だったようで、友達同士感じたことを話している姿がありました。柔道は、技ありや一本を取ったときに審判が手を挙げて合図をするので、見ていて勝敗が分かりやすく関心をもった子が多くいました。そして、すぐにマットを敷いて、柔道ごっこを始めていました。日頃、友達と組み合ったり、相手を押す投げるなどしたりすることがない子どもたちにとって、ルールを守って思い切り力を出して相手にぶつかっていく経験は、とても良い機会だったようです。勝って喜んだり、負けて悔しがったり、泣いたり、そしてまた挑戦したりと、いろいろな動き方をしながら繰り返し汗だくになって遊んでいました。こうした、日々の遊びの中でも、子どもたちの心の中に、挑戦する気持ちや頑張る気持ち、諦めない気持ちなどが少しずつ少しずつ積み重なっているようです。
園の職員から、以前子供園で担任をしたお子さんが今回のオリンピックに出場したという話を聞きました。とても身近に感じ、子供園で柔道ごっこをしているこの子どもたちも、これからどんな未来が待っているのかと、とてもワクワクし楽しみになりました。
2学期は、一年で一番期間も長く、運動会、子ども会など様々な行事もあります。子どもたちの心も体もぐんと大きく成長する時期です。体を動かす遊びに繰り返し取り組む中で、体を動かす楽しさを感じながら体をバランスよく動かすことのできる調整力を高めていきます。また、子どもたちがワクワクしながら心も体もたくさん動かしていろいろな遊びに取り組み、試行錯誤したり、友達と一緒に遊ぶ楽しさを感じたりできるよう保育の充実に努めてまいります。
2学期も子供園の教育・保育にご理解ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
8月『夏の思い出』 主任教諭 松田 陽
あっという間に一学期の終わりとなりました。子どもたちは、新しい環境に慣れ、一人ひとりが安心できる場所や大人を見付け、やりたいことに向かって遊び出していく姿が見られるようになっています。
さて、7月は七夕がありました。各学年、子どもたちの育ちに合わせ、色とりどりの笹飾りを計画し、遊びの中で作って飾ることを楽しみました。お願い事も、それぞれの思いがこもった素敵なお願いが並んでいました。七夕では、日本の伝統文化に触れる、ということもねらいの一つとして大切にしています。伝統的な飾りの意味や、由来などの話を子どもたちにも分かるように、パネルシアターなどを用いて話をしました。織姫と彦星のお話に思いを馳せたり、天の川のきれいさに惹かれたりしながら、楽しむ姿が見られました。その後、子どもたちの関心は星空や宇宙に広がり、遊びの中で、宇宙探検ごっこやプラネタリウム作りなどが始まっていきました。七夕一つをとっても、製作経験、文化体験、更には、イメージを楽しむ遊びへ、と、子どもたちは様々な楽しさを経験しています。子どもたちの豊かな感性と、新たな刺激からの遊びの広がりを、大切にしていきたいと思います。
夏は、普段の生活とは少し違うお楽しみやお出かけ、日頃中々会えない人との再会など、この時期ならではの経験をする機会が多いのではないでしょうか。保護者の皆様は、夏といえばどのような思い出がありますか?自分の幼少期を思い返すと、「近所の畑のトマトを丸かじりしたこと」や「3歳年上の従妹のおねえちゃんが弾いているピアノがすごく素敵に感じたこと」「地域のラジオ体操に早起きして出かけたこと」「暑い日に家族みんなでクーラーの部屋でお昼寝したこと」などが思い起こされます。小さな頃は、夏の間だけ任される自分の“お仕事”もとても誇らしく、楽しかったことを覚えています。祖父よりも早く起きて新聞をポストに取りに行く係、朝と夕方の水やり係、夜寝る前に製氷皿に水を入れる係、などが思い出に残っています。どれも、自分にとってはすごく特別な思い出として残っていますが、もしかしたら、父や母はもっと一生懸命計画してくれたお出かけやお楽しみもあったのかもしれません。子どもにとっての楽しさや興味関心のきっかけは、どこにあるか分からないものだなと、日頃の保育を通しても感じますが、夏の生活の中でも、子どもたちが見付ける“夏の特別”を一緒に楽しんでいけたらと思います。お子さんにとってのお楽しみや、喜びそうなお手伝いが見付かるといいですね!
長時間おひさまグループの子どもたちも、全員保育のときは違う、少し特別な過ごし方ができるよう、計画しています。特にぺんぎん組・いるか組は、合同保育でひと夏一緒に過ごす中で、学級の友達とはまた違った刺激を受け合い、楽しめるようにと考えています。
お休みが明けたら、それぞれのご家庭で経験したことが園に持ち寄られ、新たな遊びがたくさん生まれるのではないかと、職員一同、楽しみにしています。今学期も園の教育保育にたくさんのご理解とご協力をいただき、ありがとうございました。
プール、花火、栽培、料理、触れ合い遊び、絵本などなど、親子で夏ならではの体験をたっぷり楽しんでください!