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令和6年度 園便り
11月 実りの秋 園長 石床 美穂子
去る10月6日の運動会では、たくさんの応援と拍手をいただきまして、ありがとうございました。4年ぶりの全園児の運動会は、今まで遊びで楽しんできたことを生かし、遊びで培ってきた力をのびのびと発揮する子どもたちの笑顔あふれる運動会となりました。これも保護者の皆様の温かいまなざしがあったからこそと感じます。我が子だけでなく、園の子どもたちを園の大人みんなが、応援している雰囲気が園庭にあり、高井戸西子供園のよさを実感しました。運動会後の片付けも、ご協力いただきまして、ありがとうございました。
運動会後の子供園では、あちこちで、まだまだ運動会ごっこが繰り広げられています。自分たちがしたリズムやうさぎ組のリズムを何回も何回も踊ることり組、ぞう組がしているリレーに加わって走るうさぎ組、学級の友達とリレーをしたり、大玉転がしをしたりして遊ぶぞう組・・・楽しかったことや憧れの気持ちで見ていたことを自分たちで始めています。体を動かして遊ぶ楽しさや友達と一緒にする楽しさを運動会に向けての活動で十分感じたからだと思います。運動会後の子どもたちの姿を見ていると、ことり組は周りがよく見えてきて、楽しそうなことをキャッチしたり、行動範囲が広がり、担任がそばにいなくても遊びを楽しんだりしています。うさぎ組は、みんなですることがより楽しくなってきたようです。憧れのぞう組から刺激を受けて、リレーや縄跳びなどに挑戦し、その中で自分なりに動いたり力を出したりしています。ぞう組は、運動会で友達と力を合わせた経験や任されたことをやり遂げた達成感を味わったことが自信となり、友達とのつながりの中で、めあてに向けて遊びに取り組んでいます。自分たちで走る順番を決めて繰り返しリレーをしたり、たくさん跳べるようになろうという思いをもって根気よく縄跳びに挑戦したり、いろいろな運動遊びにも意欲的に取り組んでいます。どの学年も1、2学期、運動会を経て、力を付けてきています。
さて、10月も下旬になり、子供園の園庭にも秋が深まってきています。桜の葉が色付き、園庭のザクロの実も大きくなってきました。ある日、「園長先生!お芋が!見に来て、早く早く!!」と職員室にぞう組の幼児3名が駆け込んできました。その急いでいる様子に、私も思わず子どもたちの後をついて走り、プール横のサツマイモ畑に向かいました。長いツルと葉をめくり「お芋ができているよ!」と教えてくれました。そこには、きれいな色の少し細いサツマイモが顔を出していました。「お芋ができてるよ!」というニュースは、隣のうさぎ組の子どもたちにも届いて、「何、何?」と大勢のうさぎ組も駆けつけました。何かあったときに、こうして集まってくる様子を見ていると、運動会を通して異年齢のつながりもできてきているなと感じます。このサツマイモは、ぞう組が、春に苗を植えて育ててきたものです。先生と一緒に水やりをし、弦を返して、秋になりました。その後、帰りの会で、ぞう組みんなで相談し、翌日に掘ることにしました。翌日、子どもたちは掘る気満々で登園し、サツマイモ掘りが始まりました。三つの畝を10人ずつで引っ張り始めると子どもたちから「うんとこしょ。どっこいしょ。」の掛け声がかかりました。息を合わせて、力を入れて一生懸命引っ張ると「わぁー!あった〜!!」と歓声が上がりました。その後、「土の中にも残っているかな?」と、どんどん掘っていきました。見つかると先生や友達に嬉しそうに見せていました。掘っていると、幼虫やダンゴムシや蜘蛛も出てきて、今度は虫の話で盛り上がります。8月の園だよりでも、自然との関わりについて、お伝えしましたが、子どもたちの好奇心や探究心には関心させられます。先日、保育者養成の学校の生徒たちが自然に接する経験がなく、虫を怖がったり、嫌ったりする人が多いという記事を読んだところでしたので、高井戸西子供園の子どもたちの、臆することなく生き物や自然と関わろうとする姿に逞しさも感じました。日々園庭の自然環境のもとで、直接見たり、触れたり、考えたりしていることで、様々なことを学んでいるからですね。
24日には、全園児で、近隣の内藤様の畑にサツマイモ掘りに出かけました。晴天のもと、大きな畝の土を両手で掘るとたくさんのサツマイモが出てきて歓声が上がりました。奥の方にあるサツマイモはなかなかとれませんが、根気よく時間をかけて格闘したサツマイモが採れたときの「やった!」という子どもたちの笑顔は、生き生きとしていました。様々な経験から、子どもたちの中に実っているものがたくさんあります。2学期後半もたっぷり遊んで豊かな体験を重ねられるよう、尽力していきます。
11月 年少ことり組
運動会で見たうさぎ組やぞう組の幼児の姿に憧れを感じ、繰り返しみんなで走ることを楽しんだり、他学年のリズムを踊ったり、鈴割りなどの競技をやったりして運動遊びを楽しんできました。
今月は散歩で集めてきた木の実や落ち葉などを使って遊んだり、園庭でいろいろな落ち葉を集めて身近な秋の自然に触れたりして秋の自然を感じられるようにしていきます。
また、保育室では、紙やセロハンテープ、空き箱など色々な教材を使ってつくることが楽しくなってきています。色々なものを作ること、またできたものを使って遊ぶ楽しさを感じることができるようにしていきます。
11月 年中うさぎ組
今月はルールのある遊びや触れ合い遊びを学級みんなで一緒に楽しみ、友達とのつながりを感じられるようにします。また、イメージしたものを様々な教材や方法でつくり、じっくりとやりたいことに取り組み遊ぶことを楽しめるようにしていきます。友達と一緒に遊ぶ中では、自分の思いを言葉や動きで表現する楽しさが感じられるようにしていきます。
動物や生き物など何かになりきって動いたりお話のイメージを繰り返し楽しんだりしていく中で、動きや言葉で表現したりストーリーの中で友達と一緒に動いたりする楽しさを感じられるようにしていきます。
11月 年長ぞう組
運動会を経験した後、リレーをしたり、リズムを再現したりし一人ひとりが思い切り体を動かして遊んでいます。友達と一緒に力を合わせる楽しさや力を発揮する達成感を味わっています。友達と一緒に遊びたい、何かをやりたいという気持ちが強くなってきています。ぞう組では、縄跳びにも興味をもってきているのでチャレンジのボードを活用してめあてをもって取り組めるようにしていきます。
子ども会に向けて仲間と一緒に準備を進めていきます。経験したことを生かしお話のイメージを共有しながら、友達と一緒に必要なものを作ったり、自分なりに役の気持ちを考えて表現したりしていきます。友達と一緒に考え合って仲間と一緒に劇を作り上げていく満足感や達成感を味わえるようにします。
戸外では鬼ごっこやドッチボールなどルールを守りながら、思い切り体を動かす楽しさを味わえるようにしていきます。また、秋の自然にも興味をもちながら遊びに取り入れる楽しさを感じられるようにしていきます。
10月 “やってみたい”思いがあふれる運動遊び 副園長 大萩 純子
園では、熱中症アラームの数値を毎日確認しながら園庭での遊びを計画するほど今年の9月は、とても暑い日が続きました。今週になりようやく涼しい日が訪れてきました。
年少組は1学期から、『ネコとネズミ』を繰り返し楽しんできました。ネコ役になった保育者が、逃げるネズミ役の年少児を追いかけます。すると子どもたちは、懸命に走って、あちらこちらへと逃げていくのです。“逃げたい”“つかまりたくない”という気持ちや、大好きな教師がネコになって、近づいてくる面白さとスリル感が、子どもたちの素早い動きにつながっていました。繰り返し走って、安全な陣地に逃げ切り、無事捕まらなかった子どもたちは、捕まえられずに悔しがるネコ役の教師を見て「やったー」と歓声を上げていました。この遊びの面白さがその笑顔から感じられました。また、今はジャングルに見立てた遊具でジャングルの仲間になりきって体を動かして遊んでいます。ケンステップ、橋、巧技台などを使って、ケンケンをして進む、渡る、のぼってジャンプするなどの動きを、一人ひとりがワクワクしながら楽しんでいます。
年中組は、『しっぽ取り』を楽しんできました。友達と一緒に遊ぶうちにズボンの腰にはめた尻尾(ひも)をとられないように、広い園庭をたくさん走り逃げることが速くなってきました。また、追いかけてくる相手の動きを見て、それに応じて身をかわす動きもでてきました。繰り返す中で体を動かす心地よさを感じていました。そして自分が相手の尻尾を取った時は、とてもうれしくて大喜びし、一方で自分の尻尾がとられると、とても残念がっていました。遊びの中で、さまざまな感情体験もしていました。昆虫になりきって表現遊びも楽しんでいます。なりきり遊びは年少のころから大好きな子どもたちです。昆虫の特徴(角、触覚、羽、模様、鎌等)を形にして身に着けると、すぐに園庭に出かけて思い思いに動いたり、友達と動きを合わせたりしていました。今まで昆虫に親しんできたことや、“なってみたい”“やってみたい”と思ったものになりきって楽しんできた経験の積み重ねが、子どもたちの新たな意欲につながっているのです。今、年中組は、みんなで玉を投げて大切な仲間の虫を救出する遊びもしています。詳細は、運動会の当日のお楽しみとなりますが、どの子も懸命に玉を投げているうちにだんだんとねらいが定まってきています。
年長組は、綱取りをしています。初めのうちは、大きな綱を持つこと、力を入れて引っ張ること等が初めてなので、どのようにしたらよいか戸惑っていました。足に力が入らず、綱を引き寄せられないこともありました。しかし、さすがやる気あふれる子どもたちです。繰り返すうちに、しっかりと綱を掴む、足を踏ん張って引く等の動きになってきています。また、チーム戦では仲間の様子に気づき、手助けが必要だと感じて素早く加勢していく動きや、仲間を声援する熱い気持ちも出てきています。そして年長組はリレー、リズムでも、個々に自分なりの力を発揮する楽しさ、仲間とは気持ちや力を合わせてこそ実感する悔しさや喜びなどを経験しています。運動会当日は司会などの役割も務めます。
以上のように、どの学年も運動遊びを楽しんでいます。10月5日(土)の運動会では、子どもたちが楽しんできた運動遊びを生かしていきます。一人ひとりが力を発揮していけるように支えていきます。運動会のテーマは『あつまれジャングルのなかまたち』とし、そのイメージの中で子どもたちは競技や表現を楽しみます。今年度は4年ぶりに全園児での運動会です。それぞれの学年の育ちを保護者の皆様に感じていただけると思います。皆様の応援をよろしくお願いいたします。
10月 年少ことり組
かけっこで元気いっぱい走ったり、リズムに合わせて踊ったりすることを楽しんでいます。ことり組にとって初めての大きな行事である運動会。今年は3学年合同での開催となるので、他学年からも刺激を受けながら、楽しんで体を動かせるようにしていきます。今月は子どもたちが、同じ学級の幼児と「走ることが楽しい!一本橋を渡ったり、フープトンネルをくぐったりするのって面白い!」と、体を動かすことを繰り返し楽しめるようにしていきます。運動会当日は子どもたちの様々な様子が見られると思いますが、保護者の皆様には一つひとつが大切な経験と捉えて温かく見守っていただけますようよろしくお願いいたします。運動会後には、サツマイモ掘りや近隣の公園への弁当散歩などもあり、秋の自然にもたくさん触れる機会を作っていきます。木の実や落ち葉を集めたり、ごちそう作りなどに使ったりしながら、遊びの楽しさを広げていきます。
10月 年中うさぎ組
いよいよ今月は運動会があります。9月はジャングルの世界の中で、虫になりきって遊んだり表現遊びをしたりすることを楽しんできました。うさぎ組のみんなで踊ることや、思い切り走ること、ねらいを定めて力強く玉を投げることなど、楽しみながら繰り返し経験しています。また、年長児の取り組みを見る中で、憧れの気持ちや、「うさぎ組も頑張るぞ!」という思いをもって、元気に運動遊びに取り組み、体を動かす心地良さをたくさん感じられるようにしていきます。
10月後半の遠足では、教師や友達と大型バスに乗ったり、様々な海の生き物をじっくりと見たりすることを楽しめるようにしていきます。また、運動会や遠足で楽しかったことを再現したり、秋の自然に触れたりしながら、友達と一緒に遊ぶ楽しさをたっぷりと味わえるように支えていきます。
10月 年長ぞう組
ぞう組の子どもたちは、鬼ごっこやリレー、体を動かして遊ぶことが大好きで、毎日駆け回って元気いっぱいに遊んでいます。いよいよ待ちにまった運動会です。子どもたちは、ジャングルの動物になって、走る・踊る・動物になりきって動くことを楽しみ、友達と気持ちを合わせて活動しています。いろいろな運動遊びを繰り返し楽しんでいく中で、力強く体を動かすようになってきました。自分の力を出し切り、チームの友達と一緒に、気持ちと力を合わせていき満足感や達成感を味わえるようにしていきます。年長は運動会では係の仕事もします。運動会に向けた様々な活動で、一人ひとりが自分の力を発揮する喜びを感じ、自信が得られるようにしていきます。保護者の皆様には、お子様の頑張る姿を温かく見守り、励ましていただけますようによろしくお願いいたします。
運動会後には、楽しかったことや頑張ったことを振り返りながら、再現して遊んだり、秋の自然を遊びに取り入れたりしていき、友達とのつながりを感じながら思いや考えを出し合って遊ぶことを楽しめるように支えていきます。