令和3年度 園だより

7月 人とのかかわりの中で育つ 園長 齋藤 由美

令和3年度がスタートしてあっという間に3ヶ月が過ぎようとしています。昨年度から繰り返される緊急事態宣言の中、子どもたちは、密閉・密集・密接を避けた、新しい生活様式にもすっかり慣れ、毎日元気いっぱい園生活を楽しんでいます。
年少らっこ組の子どもたちは、それぞれが好きな場で自分のやりたいことを見つけて遊んでいます。先日、忍者になって一本橋を渡っている場面に出会いました。一人一人が歩いたり、這ったり、後ろ向きに進んだりと、みんな違った渡り方をしていました。保育者に「いいね。」「おもしろい!」「よく考えたね。」と声をかけてもらい自分らしさを発揮しとても嬉しそうでした。嬉しいとき、悲しいとき、困ったことがあった時にいつでも近くにいて、自分を受け止めてくれる保育者がいることで安心して自分の思いを出せるようになってきています。
年中ぺんぎん組では、楽しかったことを遊びに再現したり、作ったものを使って遊んだりしてごっこ遊びを楽しんでいます。園庭でダンゴムシを探したり、お面を作ってダンゴムシに変身し、床に丸くなり土のトンネルをくぐったりと友達と同じ動きを楽しむ姿が見られます。同じ遊びに関心をもつ友達、一緒にいたい友達ができはじめ、触れ合いやおしゃべりをすることが楽しそうです。思ったことをまだうまく言葉にできなかったり、思いが一方的だったりしてトラブルになることもあります。そんな時は、保育者がそれぞれの思いを受けとめ言葉にし、少しずつ相手にも思いがあることに気付けるようにしています。友達とつながる楽しさ、自他の違いを学び始めています。
年長いるか組は、友達とめあてをもって遊びを進めようとするようになってきています。お店屋さん、映画ごっこ、ゲーム屋さんなど、やりたいことに向かって、場作りをしたり必要なものを作ったりしています。友達と遊びを進めていく中で、自分の思いを言葉や動きで伝えようとする姿が見られます。7月には、学級の友達と相談したり力を合わせたりしながらごっこ活動に取り組み、年少、年中組を招待しようと考えています。一人一人が友達の中で自己を発揮し、互いに思いを出し合いながら遊びを進めていく中で、自分の思いが通ったり受け入れられなかったりしながら、相手と折り合いをつけて遊ぶ経験を重ねていきます。
子供園では、一人一人の心の機微に丁寧に向き合い、これらの経験を積み重ねられるようにします。そして、他者への共感や思いやり、善悪を考えた行動、決まりを守ることなどを身に付け人とかかわる力を育てていきます。

6月 自然とふれあえる園庭づくり     主査 島崎 かなこ

ゴールデンウィーク明け、少し長いお休みでしたが子供園で過ごすことを楽しみに「おはようございます」と笑顔であいさつをし登園してくる姿に元気をもらいます。
 園庭には色とりどりの花が咲き、好きな花を摘み保育室に飾ったり、ままごとの具材にしてきれいに飾りつけています。花壇ではダンゴ虫や幼虫を探し容器に入れて観察をしたり、アゲハ蝶を追いかけ知らない虫を見つけると図鑑を広げ調べたりしています。人工芝ということもあり虫の少ない園庭でしたが冬の寒い間に花の種をまいたり花を植えたりし段々虫も増えてきました。
 これから暑くなってきて色水遊びが楽しめるように色の出る花をプランターに植えたり香りが楽しめるようにシソやバジルを植え遊んでいきます。
 昨年度は緊急事態宣言中だったので、担任が野菜の種や苗を植え子供園が再開してから一緒に育ててきました。
今年は子ども達と土づくりからはじめました。
 らっこ組は興味のある子が集まりプランターの中の土に穴をあけミニトマトとツルナシインゲンを植えました。小さく実ったトマトを見て「インゲンできてる」と目を輝かせていました。大きく育った時が楽しみです。これからクラス全員でラディッシュの種もまいて育てていきます。
 ぺんぎん組はミニトマト、ピーマン、枝豆を育てます。テラス前で数人ずつプランターに苗を植え、水やりもやりました。最後は重いプランターをみんなで協力して日当たりの良い場所に移動しました。
 いるか組の野菜作りは進級前の3月から始まりました。屋上のモグモグ畑にジャガイモの種芋を植えました。毎日、当番が交代で屋上に行き水やりをし大きく育ってきました。カボチャ、ミディートマト、キュウリ、ナスもモグモグ畑のプランターに植えで育てています。これからも色々な自然物に触れ、感じて考えてワクワク楽しくなる園庭づくりを職員で知恵を出し合い作っていきます。